このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
今回の都議選の争点は二つだけ コロナ対応とオリパラ強行開催
[日本の政治]
2021年7月6日 23時56分の記事

今回の都議選の争点。わかりきっているようで実は、話題になっていない。というより、話題や焦点にしようとしていません。特にテレビ報道などではこのことは顕著です。その理由は簡単で、今回の都議選の争点が、自民党政権と東京都の新型コロナウイルス対策、そしてオリンピック・パラリンピックの本年強行開催で、そのことがクローズアップされると、自民党政権にとっては困るからです。そう言う意味で、このような都議選の争点が、明確にならないようにされているのも、日本の非民主性の明らかな表われです。

【PR】Licom高画質ライブ配信・通話システム


東京都における新型コロナウイルスの新規確認感染者数は、緊急事態宣言を解除してからうなぎ上りです。もちろん、これはオリンピック・パラリンピック開催のために、自民党政権が同宣言を解除したことによります。あくまでも防疫=国民の命に逆行する施策であるわけです。
そして、そのような中で、自民党政権はオリンピック・パラリンピックを強行開催しようとしているわけです。だから、自民党政権は緊急事態宣言の再度の発令は、オリンピック・パラリンピック開催にかかる上ではやりません。あくまでも防疫=国民の命に優先させているからです。恐ろしい。都民の生命をリスクにさらして、スポーツ大会をするということをやろうとしている。スポーツの力で何とか乗り切ろうとしているわけです。まさにそのノリはカルトそのものであるわけです。
そして、その大会が目前という状況に行われたのが、今回の都議選であるわけです。現状もいまだ新型コロナウイルスのパンデミック下にあるわけですから、当然、今回の都議選の争点が自民党政権と東京都の新型コロナウイルス対策、そしてオリンピック・パラリンピックの本年強行開催になるのは当然なのです。
なぜなら、都民にとってはこれらが当事者の問題、自分たちの命の問題ですから、この二つが争点になるのは当たり前なのです。逆に言えば、それ以外にはありえないということです。
そして、この都議選で自民党政権は負けたわけです。昨日の本ブログ「都議選結果 勝ったのは立民と共産」(2021年7月5日)で分析したように、自民・公明・都民ファの枠組み、つまりこのオリンピック・パラリンピック強行開催を断行する枠組み・勢力は完全に議席を減らしたのです。雨で投票率がこれだけ下がっても議席を減らしたということなのです。
もしこの土日の天候が晴天であれば、投票率はあがり、自民・都民ファ・公明にさらに厳しい結果をもたらしていました。しかし、天候は悪く、そうなりませんでした。一見、このことは、自民・都民ファ・公明にとっては良いことのように見えるかもしれませんが、人間万事塞翁が馬、むしろ今後、自民党にとっては致命傷になる可能性が大きいと考えます。彼らはまだ、問題の本質がわかっていません。それが、非常に重大なのです。
民意は以下の世論調査でも明らかなように、オリンピック・パラリンピックの本年強行開催には6割以上が反対であるわけです。そういうことが今回の都議選も如実に現われています。小池氏が入院して何も言わなかったことで、都民ファは議席を伸ばしていますが、この何も言わなかった小池氏の奇手は、今後、小池氏の政治生命を終わらせるものになる可能性はかなり大きいものと考えます。国民に向き合わない奇手の代償はやはり大きいのです。つまるところ、この方の感覚はバブル。

「五輪開催なら『無観客』64% 朝日新聞の都民世論調査」(2021年6月27日 朝日新聞)

以下のNEWSポストセブン記事はとてもよく、「東京五輪、中止や延期の世論は『なかったこと』に」しているという内容です。誰が? 政権、マスメディアがです。まさに上述したことですが、日本の非民主性の象徴が、本年におけるオリンピック・パラリンピックの強行開催なのです。それならご懸念となっても当然なのです。

「東京五輪、中止や延期の世論は『なかったこと』に 朝日・読売も同調」(2021年6月27日 NEWSポストセブン)

このブログへのチップ   0pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
★★★★★

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。

◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:




◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。
トラックバックURL
https://kuruten.jp/blog/tb/katagiri/461091
くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

○ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』


◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
本ブログについて
日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
日本と世界の政治経済の本質を読み解く
地域:東京都
性別:男性
ジャンル:ニュース
ブログの説明:
世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
ブログ内検索

カレンダー
<<2021年07月>>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
カテゴリ
全て (1453)
日本の政治 (1364)
ザ・フナイ (15)
中東情勢 (4)
アジア・太平洋情勢 (2)
戦争の構造 (3)
世界の読み方 (15)
書評 (1)
勉強会・講演会のお知らせ (3)
本ブログの重要記事

注目です!

「韓国のリベラルはとてもレベルが高い」(21年2月3日)←New!
「やはりイギリスが言い始めた」(21年2月4日)←New!
「東京オリンピックは2022年に開催すべき」(20年12月31日)←New!

値千金のブログ記事:岡田晴恵特任教授、国のコロナ対応に激怒!番組出演中に声を震わす 「このままだと3月4月にピークがきます」 (20年2月25日)
○本ブログ「この緊急時にこの政権の遅さは致命的? 」(20年4月16日)
○本ブログ「アメリカ政府が認定した当然のこと」(20年4月4日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月1日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月4日)
「ノーベル賞受賞者が新型コロナウイルスの早期回復(終息)を予測した理由:「我々は良くなっていく」(訳文)」(20年3月23日 ロサンゼルス・タイムズ)
最近の記事
11/13 08:50 石破さんの素晴らしい言葉
11/08 11:07 FRBの利下げをいかに考えるか
11/08 06:22 トランプ時代の日本には石破さん以外の選択肢はない――むしろ天の差配
11/06 13:56 100%改めるべき米国・トランプについての日本の偏向報道
11/06 01:34 政界の転換期――今は正常性バイアスがとても危険な結果をもたらす
10/31 23:36 今回の総選挙を考える
10/28 01:55 石破さんは間違いなく『続投』すべき
10/25 00:46 ロシアへの北朝鮮兵士の投入――別の見方があるのではないか
10/23 23:56 この選挙における『石橋湛山』というキーワード
10/21 23:46 世間的な勘違い
携帯用アドレスQRコード
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。


Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved