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即刻、オリンピック再延期を決定せよ (6)
[日本の政治]
2021年7月14日 23時55分の記事

7月8日に東京プリンスホテルで開かれた宏池会(岸田派)パーティーでクラスターが発生、以下のアエラの記事では宏池会は『命運尽きた』と表現しています。領袖の岸田氏の最大の問題は政治哲学が欠如していること。動きは軽く策士的にも動きはするのですが、哲学がないからその動きがうねりにはならない。むしろ哲学がないから、運を落としつづけきたのが実相と考えます。彼が政治の中核にあれば、社会が良くなり、経済が上向くと思えないということが、まさに政治哲学の欠如と言うことです。そして、その結果、ここに来て命運尽きても、決して不思議なことではないでしょう。


「『命運尽きた』宏池会パーティーでクラスター 岸田文雄会長の秘書ら4人がコロナ感染」(2021年7月14日 アエラ)

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岸田氏のお話しをするのが目的ではありません。とにかく驚いたのは派閥のパーティーでクラスターが発生したことです。パーティーの規模は永田町の基準では小規模(1200名)、一般的には大規模です。ただ、しっかりと感染対策をしているので、クラスターがどうして発生したのか、そこが非常に気になります。
クラスターは派閥所属議員のスタッフ間での発生のようです。派閥のパーティーは、普通、派閥所属議員の秘書がスタッフとなって開きますが、そのスタッフが作業中に感染したのか、それともパーティーが終わった後、飲みにでも繰り出して感染したのか。前者ならかなり衝撃的、後者なら批判の的でしょう。
パーティーの作業は、当日の配布物の福詰め作業やその配布、また会場案内が主なものになり、今回はパーティーで飲食はなかったようなので、このような作業がほとんどであったと考えます。もちろん、ちゃんとマスクも、感染対策もしていたでしょう。それでいて、クラスターが発生したと言うことなら、この感染力はかなりのものと考えます。
ちょっと今までと違うことが起きている可能性があります。もし、いままでと違うのであれば、それはかなり要注意と考えます。まあ、恐らく飲みにでも繰り出して、クラスターということと考えます。それなら、徹底的に世間から批判されれば良いと考えます。

アメリカからの第二次感染爆発の可能性
本日の米大リーグ・オールスター戦。スタジアムは観客で一杯、そして、その観客はマスクをまったくつけていない。無観客の東京五輪とは好対照です。この好対照は自公政権の不手際でワクチン普及が遅れていることを如実に現わしています。さらに言えば、これまで何度も指摘したように小泉・竹中新自由主義政権以来、日本は自公政権によってワクチンの開発・製造の自立性を放棄させられたことによって、現状のように、いざという時にまったく対応力を失ってしまうと言う事態を招いているのです。
アベ政権は観光立国と言って莫大な人々を日本に呼んできたわけですが、これは確実に感染症・伝染病のリスクを高める政策であるのです。であるのに、アベ政権時にはワクチンの開発・製造の自立性の喪失が急速に進行、予算の打ち切りなどもしているのです。まったく呆れてものが言えません。観光立国というのなら、ワクチンの開発・製造の自立性は当然、推進しなくてはなりません。しかし、その反対を平然と行うわけです。まさにクレイジーの一言に尽きます。スーパークレイジー。そういうアベ政権時のキチガイ政策が、GOTOトラベル・イートや現状のパンデミックの状態でのオリンピック開催と言うことになっているわけです。
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が米国の新型コロナウイルス感染者が1週間で倍増していると報じていると、以下のスプートニクの記事にあります。

「米国のコロナ感染者、1週間で倍増=WSJ」(2021年7月14日 スプートニク)

記事には「WSJの報道によると、新規感染者や死者の大半はワクチン接種をしていなかった市民」とありますが、率直に今後、米国で危険な変異種の発生の可能性が非常に高まっていると考えます。そして変異種については以下のように、すでに米国・カリフォルニア特有変異・イプシロン株が指摘されていて、免疫突破を習得と書かれています。上記WSJの記事が指摘している感染が増えている箇所にカリフォルニア州が入っています。

「イプシロン株(カリフォルニア型変異株)は免疫突破を習得」(2021年7月8日 スプートニク)

この米国変異種のニュースは日本では五輪開催のためにまったく無視されていますが、記事には「専門家らの試算では、ファイザーおよびモデルナ社のワクチンのイプシロン株への有効性はさらに50〜70%落ちる」とあります。すなわち米大リーグ・オールスター戦でスタジアム一杯のマスクをつけていない観客の姿は、近いうちにワクチンの効果を凌駕する変異株を出現させる可能性を示すものと考えます。そうなれば確実にアメリカからの第二次感染爆発が生じることでしょう。
以下の記事では、感染力が『最凶』と言われる南米ペルーの変異株『ラムダ株』のことが書かれています。はっきりいって、現状、明らかに、悠長にオリンピックを開催している時ではないでしょう。とにかく来年に再延期すべきなのです。

「変異株『ラムダ株』が南米で猛威 『最凶』といわれるその感染力とは?」(2021年7月7日 NEWSポストセブン)

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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