即刻、オリンピック再延期を決定せよ (11) | |
[日本の政治] | |
2021年7月19日 23時32分の記事 | |
やはり形だけの緊急事態宣言、まったく空虚な大会 韓国の文在寅大統領が東京オリンピックに出席しない意向を表明しました。大変に残念に思いますが、当然と言えば当然でしょう。在韓国大使館の一外交官(公使の相馬弘尚)が、オリンピックという世界的な外交の舞台を前にして、他国の元首を『マスターベーション』(7月19日 読売新聞)と表現しては、当然、来日は見送られます。まさにこの外交官はこの大切な舞台をぶち壊したわけですが、この発言では、むしろ来日するなと言っているということに過ぎません。 観客は無し、各国首脳は軒並み訪日しないというまさに空虚なものにこのオリンピックはなされています。実は、アベ・スガ自公政権において、オリンピックをスポイルする方向性が厳然としてあるのです。そういう流れにおいてこの文在寅大統領の一件もあるわけです。だから、来年に再延期をしないのです。IOCのせいではありません。以下の記事のように再延期は可能なのです。ウォールストリート・ジャーナルが再延期は可能と現状でそう言っているわけです。ではなぜ、アベ・スガ自公政権は再延期をせず、そのようにオリンピックを失敗の方向に進めようとしているのか? 無能ということは確かにありますが、さらに深い理由があるのです。そのことは本ブログなどで追々書いていきましょう。もちろん、これまでも書いてきています。 「日本政府主導で五輪の中止や延期は可能と米WSJ紙 契約上はIOCだけ」(2021年6月9日 日刊スポーツ) 「日韓首脳、23日に初の対面会談…『外交官としてあるまじき発言』の駐韓公使は更迭へ」(2021年7月19日 読売新聞)
外交は敵意を示せば良いというものではありません。笑顔のウラでナイフを持つというのが外交の本質と言われますが、日本の外交は気に食わなければ、敵意一辺倒、逆に気に入れば無条件に好意を示す。でも、それは外交ではありません。単なる感情の発露であって、バカがやることです。実際、外交力がないから、来年に再延期できないという側面があるのですが、ワクチンが供給不足に陥っているのも、その外交力の大いなる欠如によるものです。しかし、ワクチンに関しては新自由主義の自公政権の大失策、すなわちワクチンの開発・製造の自立性を喪失がそもそもあります。 話しをもどすと、自公政権では単なる感情の発露の外交しかできないので、すでに限界、これ以上は危険水域に達することと考えます。戦前と同じであまりに幼稚すぎるのです。もしくは、ポピュリズムの外交。もっとも危険なものです。 オリンピックというのは平和の祭典。各国首脳が集まって平和、融合の側面を醸成することが、国の行く末に大いに役立つわけです。そういう平和・融合の方向性が、外交に幅を持たせる。安全保障に言うまでもなく資するわけです。先の大戦のように外交的に四面楚歌になって、戦争を始めて国が亡びたことを考えれば、このことが 不可欠であることは一目瞭然です。とにかく、戦前というのは結果が示すように、まったく愚かです。 平和、融合の側面を醸成すること、そう言う一面を持つことによって外交において交渉力が出てくるのですが、日本ではそういうことが理解されていないわけです。いまだに。現状は、全く戦前と変わらず、1940年の東京オリンピックを返上したときと寸分たがわず同じです。現在の日本にあるオリンピック中止論も実はこの意味で極めて危険な側面を持っているのですが、いずれにせよ、戦前はそれで結局、国が亡びたわけです。いい加減、学べよというのが今の日本政府、自公政権の実態と考えます。 やはり形だけの緊急事態宣言 話しは変わりますが、7月19日、都知事の小池氏が『Tokyo Tokyo ALL JAPAN COLLECTION』に出席しています。この催しは「東京都が東京2020大会開催中に東京の魅力・情報発信の拠点としている有楽町の東京スポーツスクエア本館で開催」(2021年7月19日 FASHIONSNAP.COM)されているもので、東京都のイベントです。 「小池都知事がセレモニーに登場、東京2020大会にあわせて日本産業の魅力を発信するイベント開催」(2021年7月19日 FASHIONSNAP.COM) また、以下の記事のように、東京都はオリ・パラにあわせて日本各地の特産品などを紹介する催しも始めています。この二つのイベントとも東京都の催しで、本日から始まるもので、だから都知事の小池氏が出席しているわけです。 「五輪にあわせ各地の特産品紹介の催し 外出自粛要請の都内で」(2021年7月19日 NHK) しかし、冷静に考えて、論理的にこのような催しに誰が行くのでしょうか? このような催しが悪いとは言いませんが、しかし、緊急事態宣言だから不要不急の外出はやめろ、五輪期間中はテレワークを本日からやれと言っておいて、このような催しを開くのはあまりにも矛盾しています。少なくとも緊急事態宣言を解除してからオープンさせるのが当たり前の良識というものです。それともこの二つの催しは不要不急のものなのでしょうか? そんなことはありません。 現状の小池氏の表向きの感染対策の方針では、論理的にはこれらの催しに誰もいかないというのが、本日オープンの意味です。まったくまったくバカげています。誰がその無駄な催しの費用を払うのか? 小池氏が払うのでしょうか? やはり緊急事態宣言で不要不急の外出をやめろ、テレワークをせよと言っているのに、このオープンは明らかにあり得ないことです。ですので、是非、小池氏に払ってもらいましょう。お金はたくさん持っているでしょうから。 とにもかくにも、これが小池氏の新型コロナウイルスに対する本当のスタンスなのです。つまり、感染対策をやっている振りをして、基本的には何もやっていない。もちろん、だからこそ、成果を出せないで、現状のように東京都の感染者はうなぎ上り、五輪期間中にホストシティーの緊急事態宣言という恥ずべき状況になっているわけです。アベ・スガ自公政権だけではなく、小池氏もやはり責任者、問題を引き起こしている当事者なのです。すなわち、小池氏も五輪をスポイルする人たちの一人であるわけです。 現状、東京の感染者はうなぎ上りの増加です。感染者としてカウントされているのが、これまでより若年化していますが、これはこれまでより潜在的な感染者、無症状感染者が桁違いに多いことを意味しています。だから、3回目の緊急事態宣言と4回目までの期間が非常に短いのですが、このことは、これまでよりも桁違いに感染のリスクは上がっていることを意味しているのです。それでいて、ワクチンの接種は遅れに遅れている。この状態は極めて危険な状態なのです。これが当たり前の見方です。それでいて、東京都と小池氏はこんな催しを開く。やはり、感染対策をまったくやっていない、緊急事態宣言は表向きだけの、有名無実なのです。それが小池氏の意識とスタンスで、この二つのイベント開催が示していることなのです。これではまったくダメです。やはりバブルおばさんらしい、有名無実。小池氏の基本は表面だけの無能なバブルおばさんなのです。 | |
このブログへのチップ 0pts. [チップとは] [このブログのチップを見る] [チップをあげる] |
このブログの評価 ★★★★★ [このブログの評価を見る] [この記事を評価する] |
◆この記事へのコメント | |
コメントはありません。 | |
◆この記事へのトラックバック | |
トラックバックはありません。 トラックバックURL https://kuruten.jp/blog/tb/katagiri/461613 |