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善隣外交こそ日本の生きる道
[日本の政治]
2022年6月20日 22時37分の記事

本日あるサイトに、今後の日本の方向性について素晴らしい提言がありました。

・ 『自衛は武器だけでなく、外交によっても達成できるもの』(2022年6月20日 スプートニク)

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そのサイトには以下のように書かれています。


こうしたことから、日本の自衛政策は、最新の航空機、艦船の購入だけでなく、地域でくすぶる紛争を平和的に解決するための外交的努力に基づくべきだという結論を導き出すことができる。



要するに日本は地域でくすぶる紛争を平和的に解決するイニシアチブをとる外交をすべきということです。それが最高の自衛策だと。そして地域でくすぶる紛争とは、朝鮮半島や中台問題と言うことです。アジア全体といっても良いでしょう。もちろん、そうすることが日本にとっては最大の国防政策になることは間違いありません。なぜなら軍事力をどんなに増強しても国土や人口から考えて限界があるからです。それなら、周辺地域、アジア全体を平和にすることに力を注いだ方が、日本の安全を守ることになるのは間違いありません。現在の日本は、そのための努力を一切していません。むしろ、日本が周辺地域・アジア全体の不安定要素にあらたになろうとしています。それでは、日本の安全もまた不安定化します。
本当に上記提言は素晴らしいものと考えます。
この提言をしたのは、ロシアのメディアであるスプートニクです(記事は冒頭のリンク)。現在、ロシアは日本では鬼畜扱いですが、私はロシアをそのようには考えていません。その理由は昨日のブログ『岸田氏はアベ政権での外相時代にウクライナ支援をした 2』(2022年6月19日)で書きました。もちろん、私はロシアの手先ではありません。
上記提言を私が評価するのは、すでに4年以上前から私が同じことをザ・フナイの連載などで申し上げてきたからです。ザ・フナイ2018年2月号では以下のように書きました。


平和国家の建設と善隣外交
これまでの構図が変わり平和を基調とする新しい時代において、まず世界の平和を最大の課題として考えることが明らかにポイントになります。そしてこのことは一九四五年九月に昭和天皇が平和国家建設の詔(みことのり)を発したときからのわが国の国是です。防衛力は否定しませんが、しかしこの最大のポイントを外すと際限のない泥沼にはまっていきます。
善隣外交というと非常にありきたりに聞こえるかもしれませんが、日本の場合、非常に重要な意味を持ちます。米国を含めて日本は米中露という世界の主要国と接し、これまで指摘してきたようにロシアには独仏露の枠組みがありますので、欧州へも通じていきます。したがって、日本の場合、隣国とあまねく平和を構築するということは、世界の平和を確立するということになります。これら隣国の一国でもその枠組みからはずれると、実は世界のバランスが崩れ、世界的な戦争の危険性が増します。これがこれまで申し上げてきた“2(ユーラシアと南北米州)+1(日本)”の世界の枠組みです。この枠組みこそが日本が存在を示し世界から必要とされる唯一の道と考えます。



終戦直後の1945年9月の昭和天皇の平和国家建設の詔から、わが国の国是・方向性は、平和の構築にすべての主眼があります。そして、そういう流れの中に『平和憲法』があるわけです。もちろん、その平和とは日本を含めた世界平和のことです。私たちはこの国是からはずれてはならないのです。周辺地域と世界の平和を形づくるために率先してイニシアチブとることだけが、わが国の生きる道です。
しかし、現状は、上述のように、むしろ日本が地域の不安定要素に日に日になっています。それは間違いなく、日本をボロボロにするでしょう。その理由も昨日のブログで書きましたし、このスプートニクでも日本が戦争に巻きこまれると端的に指摘しています。上掲のザ・フナイ2018年2月号でも「しかしこの最大のポイントを外すと際限のない泥沼にはまっていきます」と書きました。このようなことは4年以上前から予想できる、まったく明らかなことなのです。これが常識的な見方ですが、今の日本の問題はこの常識的な見方がないことです。
満州人脈・大陸進出派のアベ氏が、戦前・戦中と同じことをまたしていますから、このままだと日本の周辺国の日本に対する敵意が非常に大きくなり、大変な反発を食らうことでしょう。そうなった場合、日本は太刀打ちできず、ボロボロになります。あなどってはいけません。
日本はすでに善隣外交の方向で歩み出さなければならないときとなっているのです。日本はそうすることによってのみアジアで卓越したリーダーシップを発揮することができるのです。

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○ 『餓死した英霊たち』

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先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

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◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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