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舛添都知事問題の本質の一端
[日本の政治]
2016年6月8日 21時14分の記事

本ブログ「舛添都知事は誰に白旗をあげたのか?」(2016年6月6日)で、舛添都知事の政治資金支出における公私混同の問題について、このことを調査した元検事の弁護士とともに知事が茶番ともいえる記者会見にのぞんだことの本質は、自民党に白旗を揚げたことで、そこには全く有権者・都民不在の都政が行われていると申し上げました。

「舛添都知事の続投に都議会自民党のドンからのお墨付き 国会議員以上の影響力」(2016年6月8日 デイリー新潮)

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そして、この白旗を揚げたことはカジノや憲法問題が絡んでいるという考えを申し上げました。
上記、週刊新潮の記事には、都議会自民党所属の「“ドン”こと内田茂都議」(2016年6月8日 デイリー新潮)と舛添知事が手打ちをしたと書かれています。
記事によると、舛添知事が独断で東京五輪の会場計画を進め、それが都議会自民党の利権を奪う格好となり、この両者の溝が一気に深まったとあります。また、記事にはエンブレム問題の時も、内田氏は会見でこの問題に舛添都知事が触れないようにと頼んでいたが、舛添知事はそのことに触れたと書かれています(2016年6月8日 デイリー新潮)。このことでも関係が悪化したのでしょう。
これは上記本ブログ「舛添都知事は誰に白旗をあげたのか?」(2016年6月6日)でも取り上げたカジノや憲法についてそれらを進める自民党と舛添知事が対立していたとと言うものと全く同種のものです。カジノや憲法問題については以下の記事にその詳細が書かれています。

「舛添都知事 安倍首相と菅官房長官にケンカ売り続けてきた」(2016年5月17日 週刊ポスト)

週刊新潮と週刊ポストの記事を合せて考えれば、オリンピック利権、カジノ、憲法で舛添知事と自民党は対立していたわけですが、それに舛添知事は白旗を揚げたというのが真相と考えます。そして、これらのことが、現在の舛添都知事問題の本質と考えます。
明らかに、そこには舛添都知事と都議会与党の自民党による有権者・都民不在の都政が行われているものと考えます。舛添氏が政治資金収支報告書に公私混同と見られる「不適切な」支出事項が記載されているのは、明らかに有権者をなめているからであると考えますが、この感覚と同じく、都議会自民党も都民・有権者をなめているとこの週刊新潮の記事を読むと考えます。そこには都民・有権者が全く存在しません。これが、現在の都政の現実であり、このことこそ変えていかなくてはならないことであるのは間違いのないことであると考えます。まさに都政の私物化であり、ここに本当の“公私混同”があると考えます。
それにしても、週刊新潮は今回の舛添都知事問題の核心を突いた良い記事を書いたと思います。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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