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トランプ政権発足?
[日本の政治]
2017年1月30日 0時10分の記事

「トランプ政権発足?」の続きです。

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グローバル資本は活動がグローバルに展開する
トランプ新大統領就任に対して世界各地で反対運動が生じました。どのようなことも主張する自由はあると思いますが、トランプ大統領に対して米国外で反対運動が生じるというのは少し違和感を覚えます。米国民以外の人々が米国外で米国大統領に対して批判するのは許されることですが、一方で、それならあなたの国は本当に問題がないのかとやはり問いたくなります。これは日本も全く同じですね。
メキシコなどは確かに利害に関わるのでしょうが、実はもっと深刻な問題が、構造的に国内にあるのではないかと考えます。そして、その国内の問題によって米国に出稼ぎに不法移民として行くわけですから、問題の本質はそこにあります。トランプ大統領を批判しても問題の解決にはなりませんし、結局は米国とメキシコの国境を取り払い行き来を自由にしてもその構造的な問題は温存されるわけです。これでは本当の解決にはならないと正直思います。また、恐らく、米国とメキシコの関係が全く逆であったらメキシコ人は不法移民をする米国人に寛容でいられるのだろうかと率直に思います。
トランプ新大統領の就任演説だけを見れば、そこにある姿はグローバル資本主義に対峙するトランプ政権ということが言えます。演説だけを見れば。そうなるとトランプ政権と対峙するのはグローバル資本であり、その行動範囲はグローバルに及ぶということです。今回、世界各国で生じていた反トランプ運動の背景が、そのようなグローバル資本である可能性は十分にあります。このポイントで趨勢を注視する必要は十分にあると考えます。もちろん、これは日本も同じです。
トランプ新大統領就任式に前後してワシントンDCで破壊活動を伴う暴動が生じました。一部は黒ずくめで覆面をし、黒い旗を振りかざして暴徒と化していました。トランプ政権は発足して1日も経っていないのに、抗議のために暴徒化するというのはやはりおかしなことです。これは明らかに行きすぎた行為でしょう。あのような行為に何の意味もありません。
しかし、果たして行きすぎた行為という評価ですませて良いのかは疑問に思います。この暴徒化した人々はとてもISと見た目が重なります。そして、実際、ISが中東で跋扈した構図や役割も非常に似ていると考えます。
中東でISが跋扈した背景は、アラブの春など反政府運動が生じ、社会や国に混乱や分裂が生じた時に、破壊活動を主眼として一挙に拡がりました。破壊と殺戮のその行為に本当に意味があったかと言えばなかったでしょう。その行為の本質は破壊行為であり、その破壊の先に『誰か』の利益があるわけです。その受益者は必ずしもISではないでしょう。それまであった秩序を壊し、無秩序に一度することによって、新たな利益の構造を造り出すという思惑があったものと考えます。そうでなければISの行動の辻褄は合わないでしょう。
今回の米国の状況もこれと同じで、反政府運動が生じ、社会に混乱や分裂が生じているときに、破壊活動を主眼としたグループが突然現れたわけです。全員ではないですが黒ずくめで覆面をした人々が暴れたわけです。この動きが今後、米国の秩序を壊し、その先に『誰か』にとっての新たな利益の構造をつくり出す思惑があるという可能性は当然、視野に入れるべきことと考えます。

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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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