フランス大統領、米露に結束呼びかけ | |
2015年11月18日 2時24分の記事 | |
フランスのオランド大統領がIS壊滅のために米露に結束を呼びかけ、そのためにオランド大統領は、近く米露首脳と会談することが報じられています。同大統領がモスクワに飛びプーチン大統領と会談するという情報も既に出ています。 今回のフランスでの同時多発テロ事件の本質は、単なるテロ事件や難民問題ではないと、一昨日、昨日と「フランスでの同時多発テロ事件――本質はテロとの戦いではない?・?」(2015年11月16日・17日)で書きましたが、現状の世界の状況を打開するなら協調と安定を志向するしか方法はないので、良い方向に向かい始めたと受け取れる報道です。 「仏大統領 IS壊滅へ米ロに結束呼びかけ」(2015年11月17日 NHK)
米露協調は、世界にとって朗報で、もちろん日本にとっては非常に朗報です。その理由は本ブログ「日本政府が北極観測船建造を計画――北極海ルート視野」(2015年11月15日)で書きました。日本の国益と世界の利益が合致するのですから、このことを後押しすることには日本政府は積極的に関わるべきでしょう。自衛隊が云々、集団的自衛権が云々などとそのようなものは振りかざさないで、外交として米露協調に一役も二役も演じるということが、現在、日本に求められていることであると考えます。世界にとって、そして日本にとって好ましい外交的情勢を形作ることが全てにおいて優先します。これまでは、自衛隊派遣、集団的自衛権という闇雲な観念的な動きしかできておらず、外交的な現実対応ができていないのが政府です。ここで米露協調に大きな役割を果たすことができれば、内外の評価は変わっていくと考えます。誰にとっても平和が最優先課題なのです。 上記記事には、オランド大統領が「武器密輸の摘発や国境の管理を強化することや、経済目的の移民とみなされた人たちを本国に強制送還することが重要だと訴えました」(2015年11月17日 NHK)とあります。経済難民や経済移民を本国へ返すということは、シリアなどを平定し、平和と復興を同地で国際協調の下に行わなければならないということを意味します。このことも米露協調がポイントですが、現状、シリアなら最短の方法はシリア現政権を主軸にこのことを行うしかないでしょう。日本がこの方向でどれだけ米露協調を後押しできるかは、日本と世界にとって非常に重要な岐路となるでしょう。 | |
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