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国民の不安はスガ自公政権と小池都政の失政よるもの その科を国民に転嫁するな (1)
[日本の政治]
2021年7月28日 22時3分の記事

はっきり言って、東京都及び首都圏の感染状況の正確な表現は、すでに『オーバーシュート』なのです。なぜ、テレビなどの報道でこの言葉を使わないのでしょうか? それは言うまでもなく、福一の原発事故当初、メルトダウンという言葉が禁止されたのと同じなのです。パニックを避けるため? そんなことはないのです。その本質は失政を隠すためなのです。パンデミックの状態でのオリンピック強行開催とアベ・スガ自公政権と小池都政の感染対策の無策という『失政』を隠すためなのです。このような言葉の規制は、国民に正確な情報を報せない、政府とマスコミの非民主的な姿勢を鮮明に示しています。現状、日本の非民主性は日常の当たり前の出来事として確認できるものなのです。

「『これが恐れていたオーバーシュートです』 この1年半で都内で感染するリスクは今が最大」(2021年7月27日 BuzzFeed Japan)

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本ブログ「意味することはまったくの逆」(2021年7月27日)では以下のように書きました。


オリンピックで日本人選手が金メダルを何個とうろうと、感染者が増えれば支持率は急降下します。その結果として、いずれ、オリンピック強行開催の責任を問う声は、スガ自公政権だけではなく、日本政府、五輪組織委員会、JOCに向けられていきます。もうすでに、あきらかに手遅れの状況なのです。


「もうすでに、あきらかに手遅れの状況なのです」と書きましたが、これは言うまでもなく感染状況のことです。このコラム執筆時には、感染状況についての一般的な認識はそこまでではありませんでしたが、実はすでにその時点で手遅れなのは明らかだったのです。
神奈川県知事の黒岩氏は、現状の感染拡大状況を以下のように表現しています。


これについて黒岩知事は「まさに緊急事態で、これまでにないような感染激増状態が続いており、大変な衝撃を受けている」と述べました。

「黒岩知事“あす3県知事会議 緊急事態宣言要請へ”」(2021年7月28日 NHK)


黒岩氏は表現を『これまでにないような感染激増状態』としていて、明らかに『オーバーシュート』という言葉を意識的に使わないようにしていると考えます。テレビ報道の世界にいた同氏らしい言葉遣いとニュースを観ていて思いましたが、逆にこの言葉遣いを観て、『オーバーシュート』という言葉を政府とマスコミが使わないようにしていることを改めて認識しました。正確にはスガ自公政権・日本政府が、『オーバーシュート』という言葉を使わないように指令をマスメディアに対して出しているということと考えます。黒岩氏はスガ氏のお膝元の知事です。このような『指令』は上述したように福一原発事故当初とまったく同じと考えます。
本当は『オーバーシュート』という言葉を使って、人々の認識を即刻、深刻なものに変え、人々の行動変容を促さなければならないのです。それが政府のまずすべきことです。しかし、それをしないのはパンデミックの状態でのオリンピック強行開催とアベ・スガ自公政権と小池都政の無策という『失政』を隠すためなのです。実にわかりやすいのです。
マスメディアでオリンピックが盛況と言うことを煽れば煽るほど感染が爆発的に拡大していく。完全にジレンマに陥っています。政治としての正しい方策は、オリンピックの即刻停止、来年再開催の決定をするしかないのです。このまま行くとオリンピックが東京都の医療崩壊を招き、人命を奪ったと言うことに必ずなります。そして、その時、オリンピックを盛況、盛況と煽ったマスコミは明らかな加害者となっていきます。

(次号へつづく)

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内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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