バチカンに関する毎日新聞の記事は秀逸? | |
[日本の政治] | |
2016年3月19日 23時31分の記事 | |
昨年の秋から半年以上、『ザ・フナイ』で「ローマ法王フランシスコの『福音の喜び』を読む」という連載を書いてきました。昨年の7月、最初の原稿を書き始めましたが、その前には拙著『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』(2015年 ビジネス社)の最後にこのテーマを少し入れましたので、既に1年近くバチカンや国際情勢について書いてきました。 「バチカン外交/上 正教と和解、露に接近 中東の教徒迫害に危機感」(2016年3月18日)
この毎日新聞の記事ではバチカン外交と世界情勢について触れられています。この視点はとても良いものです。世界の本質を知るには絶対不可欠な視点です。そして、記事にあるようにバチカンの動きが世界情勢に大きくかかわっているのですが、その動きはバチカンだけの話では実はありません。ですので、「バチカン外交」という表現はあまり正確ではないとも考えます。 歴史、宗教などの本質がわからないと世界は理解できません。そして日本人の考える「常識」ではやはり理解できません。特にマスメディアで言われている情勢分析はほとんどプロパガンダです。この毎日新聞の記事が、日本においては異彩を放っているものと考えますが、まさにそうであることがこのことを逆に示しています。 世界については、言うなればもっと「本質的」にならないと見えてきません。そういう意味で、この毎日新聞の記事は少し「常識的」であると考えます。バチカン外交と表現した瞬間に、実は本質的ではなくなっています。視点が個別的、ミクロのものなのです。ただ、新聞という枠内ではそれが限界なのかもしれません。 しかし、繰り返しになりますが、バチカンの動きを考えないで世界情勢は見えませんから、そのような意味でそこにしっかりと焦点を合わせている毎日新聞の記事は非常に良いと考えます。 この数年間、国際情勢において特筆すべき出来事が重なり、情勢は非常に大きく変わっています。詳しくは『ザ・フナイ』の拙論、できればすべて読んでいただけるとよくわかると思います。 (つづく) | |
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