どちらに転ぶか | |
[日本の政治] | |
2016年6月12日 18時35分の記事 | |
舛添都知事の問題で、都議会自民党が舛添知事に対する不信任案に賛成する可能性が出てきたと、以下の記事のように報道されています。 「舛添氏の不信任案、答弁次第で賛成も 自民・下村氏」(2016年6月12日 日本経済新聞)
舛添東京都知事に対する不信任案をおおさか維新の会が出すという、言葉尻だけを見れば珍事が起きているわけですが、今後、この珍事はおおさか維新の会が予想していない都民の反応をもたらす可能性はあります。都議会に所属しているのなら会派の名前をもう少し変えるべきでしょう。 それはさておき、不信任案に都議会自民党が賛成し、可決すると舛添氏辞職か、議会の解散になります。だた、どちらに転ぶにしても、この問題は既に国政レベルの問題となっているので、不信任案可決となれば、これまでくすぶっていた甘利氏の問題が急浮上するでしょう。舛添都知事問題と甘利氏の金銭授受の問題は、現状、違法ではないが道義的な問題があるという共通点があります。政治家のお金に対する道義的問題という論点です。これが実は焦点になります。 甘利氏は、先の国会中は睡眠障害という理由で説明責任を全く果たしていません。そして、国会が終了したら、検察に赴いて聴取された結果、違法性なしということで、無罪放免、ぶら下がりの記者会見まで開きました。しかし、いまだ道義的問題と説明責任は焦点として残っているわけです。ただ、これが舛添都知事問題が大きく取り上げられて焦点がずれ、くすぶっている状況となっていますが、仮に自民党が都議会での知事に対する不信任案に同意すれば、それでは甘利問題を自民党はどのように考えるかと言うことが当然、焦点となります。 これは、舛添知事を先の都知事選挙で推薦した自民党の責任とともにこの甘利問題という二重の焦点が、参議院選挙前に大きくなるわけです。 一方で、都議会自民党が不信任案に同意しなければ、「やっぱり」となるわけで、参院選に大きく響いていくわけです。どちらに転ぶか、そういうジレンマの状況にあるわけです。 とは言え、これまで本ブログ「ポスト舛添」(2016年6月10日)、「舛添都知事問題の本質の一端」(2016年6月8日)、そして「舛添都知事は誰に白旗をあげたのか?」(2016年6月6日)で指摘した舛添知事に関わる問題の背後にあるポスト舛添やそれにまつわる様々な思惑・利権などの構造的問題、当然、そのままと考えますし、その構図を守るようにとにかく動いていくと考えます。そして、参議院選挙への影響。しかし、これらの記事を見ると、2012年に国民新党が石原新党を模索していたときに出てきた名前が散見されるのがとても気になります。 | |
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