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『東京地検特捜部』鬼検事たちの秋霜烈日(1998年4月5日刊) 第六章 巨悪を追う特捜部の隈界 ? |
2014年8月22日 7時47分の記事 |
こうした歴史を踏まえて中央省庁の再編を見ると、厚生省と労働省が「労働福祉」というコンセプトによって、戦前の厚生省に再び戻るような形になる。いわば先祖帰りと言ってよいだろう。しかし、この案では事務次官が一ポストなくなるわけだから、労働官僚にとっては、切実である。統合ともなれば、「実家」である厚生省がどうしても優位に立つ可能性が大であるからだ。大蔵省の財政・金融部門の分離問題や郵政三事業の民営化問題などをめぐる官僚たちの巻き返しの陰に隠れて、目立たないけれど、労働官僚たちの「行革への抵抗」が激化すると見なくてはなるまい。 |
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