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都議会与党に責任はないのか? この際、都議会も都民の審判を仰ぐべき
[日本の政治]
2016年6月13日 23時56分の記事

本日は、東京都議会総務委員会での舛添都知事に対する集中審議についての報道で持ちきりでした。

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この集中審議は午後に行われましたが、どのテレビ局も生放送で報道していました。その中でフジテレビの『直撃LIVE グッディ!』でも、この集中審議について生中継の形で報道していましたが、集中審議を映し出す画面の右上にはツィッターで舛添知事の答弁に疑問点がある投稿を募集する旨のスーパーが出ていました。まさに本日の審議の意味を象徴する演出です。
しかし、質問のトップバッターの都議会自民党の鈴木隆道都議の質問は、そんな演出を裏切るに十分で、番組の安藤優子キャスターや木村太郎氏などの質問が手ぬるいとのコメントが飛び交いました。まさに舛添都知事の答弁への疑問点ではなく、舛添都知事への質問への疑問点が噴出した格好で、ある意味、これも珍事でしょう。意外とこのような悪評はあとあとまで響くと思います。
さて、現状、舛添都知事問題は、知事不信任案が共産党から明日提出されると報道されています。自民党なども不信任案を提出するとも報道されています。
本日の集中審議では、舛添都知事に対する与党の都議会自民党と公明党による舛添都知事問題に関わる様々な質問やそのことにかかわる様々な問題性への指摘が多くありました。しかし、見ていて、これまで都議会として、特に都議会与党として、知事に関わる予算や決算において、彼らはしっかりとチックをしてきたのだろうかと率直に思いました。
問題とされた舛添都知事の大名行列のような海外出張や公用車の問題は、そもそも都議会でチェックすべきことであり、週刊誌で指摘される前になされるべきことです。それが温存されてきたと言うことは都議会の与党がそれを認めてきたと言うこと以外にありません。そして、その結果が現状であって、今さらのように都議会与党が「不信任案を提出します」と気色ばんでも、それは自らの怠慢や不見識を棚に上げているだけでしかないでしょう。現状において、与党が不信任案を出すというのはそもそも、これまでの与党としての行動と明らかにつじつまが合わないと言うことでしかありません。
都議会127議席のうち都議会与党は79議席、都議会自民党56議席、公明党23議席で、都議会の6割以上を占めます。先の都議会選挙から約3年が経ち、先の都知事選から2年以上が経過しています。都知事の責任問題は当然ありますが、現状、この都知事問題において都議会、特に都議会与党の責任は明白にあります。特に舛添都知事は先の都知事選挙では都議会与党の自公の推薦で当選しているわけです。選挙で推薦した責任、そしてその後の舛添都政への対応において明らかに都政与党の自公の責任問題がはっきりとあるわけです。そして、このような舛添知事問題が生ずるのは明らかに都議会が現状、まともに機能していないと言うことでもあります。
これまで本ブログ「ポスト舛添」(2016年6月10日)「舛添都知事問題の本質の一端」(2016年6月8日)、そして「舛添都知事は誰に白旗をあげたのか?」(2016年6月6日)で指摘した舛添知事に関わる問題の背後にあるポスト舛添やそれにまつわる様々な思惑・利権などの構造的問題があると考えられる中、そのようなことに関連して都議会自民党の名前が報道されているわけです。それらは上記の記事に書きました。現状、明らかに舛添知事だけではなく、機能不全に陥っている都議会も都民の審判を仰ぐべきであると考えます。これが政治においてとるべき道ですし、有権者にとって必要な政治的な方向性であることは間違いありません。

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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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