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都知事選、都民と一体感を持っているのは誰か?
[日本の政治]
2016年7月17日 23時21分の記事

本日は、都知事選挙での最初の日曜日で、丁度、あと2週間で勝負がつきます。現状、序盤戦といえども、既に主要候補者は、鳥越氏、増田氏、小池氏の3候補になっており、事実上、この三者の闘いとなっています。

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舛添問題の時、本ブログで何度か指摘しましたが、舛添氏は都民(有権者)との一体感がその言動にありませんでした。やはりこのことが、今回の選挙においてもポイントと考えます。3候補者を見てみましょう。
3候補のうち、まず、増田氏は、そもそも組織を基盤とするので、どちらかというとその組織が先行しますから、浮動票という点や、都民との一体感という点だとやはり希薄と考えられます。
小池氏に関しては、本ブログでこれまで述べてきたとおりです。与党系候補分裂という構図において、その存在感を際立たせ、そこに同情票という一種の一体感が生まれています。また、舛添問題において浮上してきた都議会の問題、様々な利権にメスを入れるということをポイントにしているのも、直近においてこのことが都民の関心事ですから、一体感をもたらすものです。
鳥越氏に関しては、まだ、はっきりとしたメッセージが伝わってきません。政策をいくつか述べていて、それは良いのですが、それが上滑りをしている感じがします。都議会の問題や様々な利権にメスを入れるという小池氏と同じことを主張しても良いのではないかと考えます。それは、事実上、都民にとって最も関心があることではないかと考えます。
一つ現状、考えていることは、鳥越氏及び野党は、しっかりと都民(有権者)とコミュニケーションをとっているのだろうかと言うことです。広範な人々と自らの殻を破って率直にコミュニケーションをしているのか、そこがポイントにあるように思います。それが政策の上滑りの原因ではないかと考えます。もっともっと大衆の中に入り、人々と一体感を持つことが大切なのではないかと考えます。対与党ということに注意をフル向けすぎて、最も重要な人々とコミュニケーションをし、大衆の中で一体感を持つという非常に重要なポイントを見落としているものと考えます。政策をきちっとあげることは大事ですが、人々(有権者)とコミュニケーションをし、一体感を築いて行くと言うことが何よりもの重要なことと考えます。
実は、このポイントは、都政に限らず、国政において今後野党にとって最も重要なポイントになるものと考えます。野党にとってこのことを見つめ、言葉を発し、アクションを起こしていくことが何より肝要なことと考えます。そこからしか、現状を変え、国民のための良い政治をつくり出していくことはできないでしょう。

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片桐勇治(政治評論家) さん
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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