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その候補者はなぜ立ったのか?
[日本の政治]
2016年7月21日 22時57分の記事

都知事選挙は、実際のところその混迷の度を深めています。出馬のドタバタからネガティブキャンペーンがその本質になっています。今週の週刊文春、週刊新潮のどちらにおいても鳥越氏のスキャンダルが報じられています。先週の週刊文春には、小池氏や増田氏のスキャンダルが出ていました。その時に鳥越氏が一緒に出ていなかったのは、出馬表明の時期が遅かったので、記事が間に合わなかったためと考えます。したがって、「平等をきすために」、今週は鳥越氏のスキャンダルが出るのは当然、予想の範疇であるわけです。別の見方をすれば、先週と今週にスキャンダルが報じられなかった候補者は存在として無視されていると言うことでもあります。

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選挙の公示・告示期間中に出るスキャンダルは、その選挙における様相を一変させ、その記事を中心に物事が回り始めます。大抵の場合はネガティブキャンペーンが選挙の本質になり、一方ではその記事への対応ということがポイントなってしまいます。そのようなスキャンダル記事が、候補者すべて平等に出れば、当然、選挙の様相はネガティブキャンペーン一色になります。それは必然的に、政治において何が目指されているのか、また政治において何が求められているのかという政治の根幹における議論が消失することを意味します。
言論の自由は何があっても守られる必要があるので、事実に基づいたことであれば何を報じても良いと考えます。週刊文春も世のためを思って、また何か意義を感じて平等にスキャンダルを報じているのでしょう。しかし、やはりその言論の責任は付きまといます。今のままでは、現状、単なるスキャンダル誌というレベルに格が落ちてしまう可能性があるものと考えます。現在、確実に都知事選の様相はネガティブキャンペーン一色の低俗なものとなってしまっています。
これでは有権者が政治について判断する材料を見失うことになります。各候補者の政策がどのようなものか、そういうことはやはり大事になります。と同時に、その候補者がなぜ都知事選挙に出馬すると決意したのか、そのことを本人の言葉と背景の事情などをポイントとして考える必要があるでしょう。
社会は生き物ですから日々の状況は徐々に変わっていきます。必然的に都知事の職についても候補者の時には想定していなかった新しい状況に遭遇します。その時、もっとも重要になるのが、その人がどのような決意で立候補し、またどのような背景を背負って立ち上がったかと言うことです。そのことによってその新しい状況における判断が確実に左右されます。人々の暮らしに焦点を合わせている人なら、やはりそのことを重要視しますし、そうでないものに焦点を合わせているのなら、人々の暮らしとは違う部分を重要視します。そのことを左右するのが、やはり立ち上がったときの決意とその背景なのです。
ネガティブキャンペーン一色となってしまっては有権者の前向きで生産的な判断は期待できません。そのことの影響は、生産的でなく、前向きでない結果を将来、確実に生み出します。都知事選挙の争点を正常化する必要があるのが現状と考えます。

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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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