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トルコの政情に関する論説に潜む危険性
[日本の政治]
2016年7月22日 0時0分の記事

私はあらゆる圧政に反対します。このことは最初に申し上げておきます。トルコのクーデター未遂事件が生じ、その後のエルドアン政権の圧政を批判する一方で、軍事クーデターを不問にする論調がありますが、それは非常に危険な問題点をはらんでいると考えます。

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エルドアン政権の圧政がこれまでも続き、また中東におけるこれまでの不可解な動きも明らかに問題でしょう。先日、トルコで軍事クーデターが生じ、それが未遂に終わり、その後、クーデター関係者が排除されています。そこに色々な問題はあるでしょうが、実際、クーデターが成功していたら、その排除された対象はエルドアン大統領であったことは間違いありません。したがって、現状、トルコの政情に対して様々な視点から考える必要があるのは間違いありません。
しかし、軍部が政治的意志を持って行動するというのは、やはりもっとも問題があることです。これはいかなる理由においても正当化されるものではありません。軍事力を前にして警察力は無力に等しいものですし、政治家や一般市民はさらに無力です。軍事が政治的意志を持って動いた場合、その行動に抵抗できる者は国内には存在しません。したがって、軍事クーデターはどんな理由があろうと正当化をしてはならないのです。他国であれそれを不問に付すことは、それ即ち自国でそのことを容認することに他なりません。それは極めて危険な考えです。
日本では、軍事の力に関してやはり過小評価しすぎであると考えます。
軍部が圧政を後ろ盾する存在となってはいけませんが、軍事が政治的意志を持って単独で行動することもまたいけないことなのです。これらは両方とも軍事が政治的意志を持つことですが、この範疇には軍部が肥大化して、政治的発言力や影響力を強めることも当然、含まれます。部分性の肥大化が全体性を損なうことに確実に繋がります。
軍事とは国防という任務であり、それは国家としての一機能です。軍事と政治は違うものです。その根本とする原理も、その目的とすることも違うものです。
軍事が政治的意志をもって動くことが正当化されるのが軍事政権であり、軍国主義です。しかしそれは永くは続きません。なぜそうなるかは確固とした理由が存在します。それは政治と軍事はその原理とするところが違うからです。この違いがわかっていない人がやはり多いように考えます。
これらのことを考慮して先進各国では軍関係者の政治的発言などに対して厳しく戒めているのです。アクセルとブレーキは両方をしっかりと考えなくてはならないのです。ブレーキがない自動車は必ず、暴走して大破します。そのような車なら最初から走らせない方が良いのは火を見るより明らかなことです。
軍事が国家の一機能であると言うことは、当然、そこに関係する人々は国家のために命を預けるということです。だからこそ、彼ら、彼女らを政治家の得点稼ぎ、政治家の思惑、一部の軍事関係者による影響力拡大のための動き、はたまた戦争の本質である資本の論理によって、無謀な戦争に駆り立て、死地に送り込んではならいのが、当然の理になります。この根幹があって、初めて国防の任にある彼らは守られるのです。
したがって、政治において目標とすることは、圧政がない、そして平和な世界を形づくることを最優先にすることしかありません。このことしか平和で人々の安寧を実現する解決方法はないのです。政治の原理はそこにあり、そのこと以外の政治の目的はないのです。

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片桐勇治(政治評論家) さん
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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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