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デタラメで何もやらない人びと ?
[日本の政治]
2021年7月8日 0時0分の記事

昨日の本ブログ「デタラメで何もやらない人びと ?」(2021年7月7日)の続きです。

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やはり都民セカンドの小池
昨日の東京都の新型コロナウイルスの新規確認感染者数は920人、緊急事態宣言の再発令へと一気に動いています。この数字はかなり重い。
しかし、本当はもっと早く宣言を発令しなくてならなかったわけです。このように感染が爆発的に増えることは、多くの人びとが予想したことでしょう。しかし、スガ自民党政権・日本政府も小池・東京都もまったく動きませんでした。まったく。本当なら先週中に最低でも再発令に動くことをしなくてはならなかったわけです。
都知事の小池氏は、6月22日に過労で入院し、30日に退院しています。その後、テレワークなどで公務と報じられていますが、実際はこの時に動きをしなくてはならなかったわけです。しかし、何もしなかった。むしろ、7月3日、都議選運動期間最終日は以下の記事のように16選挙区に入っているのです。私の経験からするとこれだけの選挙区を回るには『とても元気』でないと絶対にできません。これは間違いありません。私は小池氏の『過労』と言うことについては疑問視しています。少なくともこの記事を見てからはそう確信しています。
この小池氏の『過労』、昨年のアベ氏退陣の際に本ブログ「アベ氏はやはり意気軒昂」(2020年9月14日)でアベ氏に疑念を持ったのと同じものを感じています。アベ氏も当然、仮病と考えているのです。今となっては、その分析の正しさは裏づけられていると考えますが、いずれにせよ、小池氏とアベ氏に同じウソを見いだします。

「小池知事、最終日に応援へ…自公としこりか」(2021年7月4日 日本テレビ)

正直言って、小池氏は先週の内に東京都の緊急事態宣言再発令などを含めた感染対策強化策に動けたと考えますし、動かなくてはならなかった。それをやるだけの体力も十二分にあった。しかし、やらないで都民ファーストの選挙応援にノコノコ出かけ、都民の命は二の次にした。このことが、小池氏の政治生命を消すと考えます。やるべき時に別のことをやっていた。責任者として当然、失格です。小池氏には都知事をやる資格はありません。
なぜ、小池氏はやるべき事をやらなかったか? それは、端的に言って自己の利益を最優先にしたからですが、もう少し具体的な理由は、上記記事に以下のように書かれています。要するに自民・公明と歩調を合わせたからです。オリンピックの強行開催と、そのために都議選期間中は、失策を印象づける緊急事態宣言の再発令は絶対にしないということです。だから、何もしないで入院していて、その後は都民ファの応援に行っていてということです。どう観ても都民セカンドでしょう?


選挙結果はまだ確定しませんが、小池知事は、安定的な都政運営のため、表向き「是々非々」としながらも、自民・公明党とも協力関係を結ぶとみられます。新型コロナの一日も早い収束や東京オリンピックの開催では、3者の方向性は一致していて、小池知事も、都議選後を見据えて政権批判はなりを潜めていました。

「小池知事、最終日に応援へ…自公としこりか」(2021年7月4日 日本テレビ)


本ブログ「都議選結果 勝ったのは立民と共産」(2021年7月5日)で指摘したように、小池氏・都政は、ずっと自民・都民ファ・公明という枠組みで動いているのです。去年の都知事選からずっとそうであって、小池VS自民・公明という対立は完全なるフィクションに過ぎないのです。そのフィクションは当然、立民・共産に焦点が行かないようにする興行的プロレス宣伝手法と同じで、作られた政府による官製報道なのです。そういう政権・政府のプロパガンダの片棒を担いでいるマスメディアがあるわけです。それが一昨日、取り上げた以下の記事なのです。

「東京五輪、中止や延期の世論は『なかったこと』に 朝日・読売も同調」(2021年6月27日 NEWSポストセブン)


クシャおじさん河野はやはり使い物にならない
以下の毎日新聞の記事では、7月6日、ワクチン担当のクシャおじさん河野が、「日本への6月末まで(第2四半期)の供給量が当初計画の4000万回分から1370万回分へ約6割減っていたと明らかにした」(2021年7月6日 毎日新聞)と報じられています。十分に供給されていると多くの日本国民が信じてワクチン供給は、実は半分以上足りていなかったと言うことが、この記事の意味です。4月のスガ訪米時、スガ氏はワクチンをアメリカから十分に獲得してきたとぶち上げましたが、結局は何もできていなかったのでしょう。だからこういうことになる。ホントに無能の一言。
さらに河野氏は計画が変更された時期は「正確には覚えていないが、ゴールデンウイーク前くらいじゃないか」(同上)と述べています。やはり4月のスガ訪米の成果がなかったと言うことですが、随分前に計画変更、供給が足りていないことは明確であったわけです。しかし、国民の認識はそのようなものではなかった、というのが実像でしょう。こう言うのを政府による情報隠ぺいというのです。情報の隠ぺい。

「モデルナワクチン、6月末までの供給6割減 減少分は9月末までに」(2021年7月6日 毎日新聞)

本ブログ「日本の非民主性 いつものやり方は通用しなかった」(2021年7月4日)で「日本は非民主的な国ですから、このような情報も本当のことは政府から何もでてきません」と書きましたが、まさに日本の非民主性と政府の情報の隠ぺいの証左がこの河野氏のワクチン供給計画変更の非開示でしょう。言うまでもなく、日本は完全なる非民主的国家なので、これからも同じことは何度もおきます。実際、アベ政権時からずっと公文章改ざんなどが生じているわけです。
この情報の隠ぺいなどの日本の非民主性、都議選の官製報道(プロパガンダ)、オリンピック強行開催、杜撰な政府・都の新型コロナウイルス対策などなど。これらのことは、日本政府による非民主的な動きであり、日本政府はその非民主的な動きをさらに加速させているのです。そして、そもそも自公政権・日本政府に民主主義を尊重する精神がないからこのようなことが生じるのです。民主主義を国是と考えていない。この日本の非民主性は大変な問題なのです。日本国民にとってはまさに『今、ここにある危機』なのです。ホントに。

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内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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