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くる天

必読の書です。

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治
拙著で大井幸子さんとの対談本です。内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、これらのことが、ザ・フナイの連載に繋がり、それらをトータルでみたとき、現在の世界情勢がはっきりとわかります。当然、現在のロシア・ウクライナ情勢もこの本無しには、理解できません。是非、ご覧ください!
本ブログについて
日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
日本と世界の政治経済の本質を読み解く
地域:東京都
性別:男性
ジャンル:ニュース
ブログの説明:
世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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やはりキシダ政権はアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)内閣
[日本の政治]
2023年9月15日 1時48分の記事

キシダが内閣改造についての記者会見で、その改造人事を説明する際に「女性ならではの感性」という言葉を使ったことが、以下のハフィントン・ポストで批判されています。まさにこの言葉はキシダ政権はアンコンシャス・バイアス内閣であることをはっきりと示しています。アンコンシャス・バイアスとは無意識の思い込みとか、偏見と言うことですが、時代状況や社会の現実との乖離と言うことも、このカテゴリーに入ると考えます。そして本ブログ『キシダ政権の改造内閣=アンコンシャス・バイアス内閣 』(2023年9月13日)では、このアンコンシャス・バイアスがキシダ政権の特徴と指摘しました。

・ 『【解説】「女性ならではの感性」はなぜ問題?ステレオタイプの助長や無意識の偏見も 』(2023年)

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まず、本題に入る前に性別の問題についての私の考えを簡単に述べておきます。
私は、男性、女性の性による違いは厳然としてあると考えています。無論、個人差はありますが、身体の特徴から身体能力、女性ならでは、男性ならではの思考や視点は、大まかな傾向ですが、男女において違いはあると考えています。
これらの男女の特徴は、当然、個人差はあります。そして、男女の特徴を個人に当てはめれば、人によって大きなストレスの元、存在の否定に繋がります。
しかし、だからといって、社会について考える上で男女の違いを無視して良いとは考えませんし、大まかな傾向として男女の違いは存在し、それはしっかりと認識する必要があると考えています。この違いを無視することによって、また人によってはストレスになり、存在の否定になることがあります。
根本的に男女の違いがあるのは、端的にその違いが生命の営みにおいて必要とされていることだからです。実はそれ以外のものではないのです。人間社会において最も大事なことはこの『生命の営み』です。そして、地球という生命システム・生命環境において最も大事なことも、また生命の営みなのです。
言うまでもなく、この生命の営みとはセックスのことだけではなく、社会の営みも入ります。それは、社会があって生命が育まれていくからです。地球の生命システムがあって、はじめて人類が生きていくことができると言うことと同じ意味です。社会も一つの生命システム・生命環境なのです。
多様性ということも、生命の営みのためにあるのであって、持続可能な資本主義のため、否、資本主義を持続させるためにあるのではありません。生命システムとしての社会のためにあるのです。多様性が確保されると、人々の生命がしっかりと維持され、特徴をもつ生命と生命の交わりと発展が、社会を繁栄させ、さらにそのことによって個々人の命を繁栄させていくのです。
多様性のポイントは生命にあるのです。それ以外にはありません。
しかし、最近の社会はおかしいとは思いませんか? 多様性、多様性と言っているのに、一方でジェンダーレスと違いをなくそうと躍起になっています。極めて歪な思考です。欺瞞。吐き気がします。
男女の違いを認めれば良いのです。それを認めたとき、人々の役割、意味と言うことが生まれるのです。ジェンダーレスといって違いを消し去ったとき、当然、人々の生命は否定されていくのです。没個性を志向するファシズムと同じなのです。
自然の摂理、太古からの生命の営みがつくり出した男女の違いをどうして否定するのか? 私には気が狂っているとしか思えません。その男女の違いを否定する狂気は、自然を冒涜し、生命を冒涜する最悪の思考と考えます。
と、哲学的なことをつらつら述べてしまいましたが、この多様性と生命については、以前書いていたザ・フナイでの連載で、8年前くらいからずっと書いています。このテーマを取り上げたのは、このことが次の時代のポイントになると考えたからです。もちろん、SDGsなんて言われる遙か前から書いています。詳しくは以前の連載を是非ご覧ください。


○ ポイントはキシダ政権が思い込んでいる女性ならではの支持獲得要素
さて、このような哲学的な考察を置いといて、キシダの『女性ならでは』という言葉と現在の社会を考察してみましょう。
バブル後の1990年代から現在に至るまで、女性の時代が続いてきたと考えます。女性にスポットライトを当て、女性の社会進出を促進してきた時代です。
しかし、時代は変わったのです。現状は、女性ならではと思い込まれ、期待されていたことに疑問が持たれている。女性ならではと思われていた、平和の志向、誠実さ、愛情深さ、きめ細やかさ、平等さなどが、実は男性にましてあるのかと、疑問符がついているわけです。
女性の社会進出が、『悪しき男性社会』を変えて、社会を良い方向に変えると期待したにも関わらず、実相は単にその男性社会を強化するだけ、むしろさらに悪い方向に強化している結果になっているのではないかということが、段々露わになっているわけです。強者にすりより、自己保身に走っているだけではないかと。ただ自分や同性だけの利益をはかいっているだけではないかと。
女性の時代が長く続いてきて、女性の実像が見えてしまっている部分が、現状はあると考えます。女性についての期待というステレオタイプが強すぎたのかもしれません。
現状においては、むしろ、女性は自己保身が強くて、自分のことだけしか考えず、まったく公のことを考えない、セレブ思考でナルシシズムの塊で社会性がないということになってきていると考えます。男性より良い部分が果たしてあるのだろうか、実際は同程度か、男性以下ではないのか、そう思われはじめている考えます。
特に女性政治家などは、正義の味方として身を賭して国民のために働いてくれると期待はしたが、実はそんなことはないのではないか。やはり、男性と同程度か、それ以下ではないかというように思われはじめているのです。
女性の時代の終わりです。この意味することは、女性が女性だからと言う理由だけで評価される時代は終わったと言うことです。政治の世界で言えば、女性だからと言う理由だけで票が入る時代は終わり、女性だからという理由で政権浮揚には結びつかないと言うことです。
『女性だからと言って、それが何?』というのが時代状況なのです。女性ということより、性別を問わず、国民にとって、それも庶民や弱者にとってプラスになる政治家が登場した方が良いに決まっています。このことは性別を問わず大多数の国民にあてはまる利益です。この利益の方が社会において優位になってきているのが、現在の社会、時代状況なのです。これが、女性だから特別視される時代の終わり、すなわち女性の時代の終わりと言うことなのです。女性にとってはシビアになったと言うことに見えるかもしれませんが、本当の意味でその人物自身が評価されるフェアな時代になったということなのです。
無論、女性の時代の終わりは女性の終わりではありません。常に女性は大切にしなくてはならない存在です。女性の時代の終わりとはバブル期以降から続いている女性に期待し、女性に特別にスポットライトが当てられてきた時代の終わりと言うことなのです。
そして、この女性の時代の終わりの象徴が自民党女性局の松川エッフェル・ポーズ事件と考えます。この事件の実像は女性の時代が終わっているのに、それがまだ続いているという勘違いが松川エッフェル・ポーズにあるということです。この勘違いが、すなわちアンコンシャス・バイアスなのです。
この事件、多くの人はそこから、自己の優越性だけを誇示するセレブ臭だけを感じ取り、彼女たちは国民のためのリーダーとして、国民のことを考え、働いていないと多くの人は思ったと考えます。同時に、エッフェル松川のポーズについての今井絵理子発言に対する激しい批判の本質もそこにあると考えます。今井発言に対して、そもそも国民にものが言えるほどのことを政治家としてやっているのかと、思った人はかなり多いことでしょう。
女性ならではと思い込んでいた善性が実はなくて、それが単なるステレオタイプで、男の方が良い部分もあるし、女性は期待したほどではないなということが明らかになりつつあるのが現状で、その象徴があの松川エッフェル・ポーズ事件だったと考えます。
多くの人々が、自民党女性局の女性たちは国民にとって良きリーダー、政治家になることではなく、セレブになることを結局は志向していると思ったと考えます。松川エッフェル・ポーズ事件にあれだけ批判的な視点が出てくるのも、バブル期から続いてきた女性の時代が曲がり角をすぎた象徴であり、自民党女性局の松川エッフェル・ポーズ事件は、このような時代の変化を象徴するものになったと考えます。
しかし、キシダはまだその時代が続いていると思い込んでいるのです。これは政権浮揚に使えると。だから、女性の時代に使い古された表現である『女性ならでは』ということを何の疑問もなく言ってしまうのです。それも自民党女性局であれだけの問題が起きているのにもかかわらずに・・・・・・。
このキシダの言葉は、社会に対するメッセージとして彼が無意識に正しいと思い込んでいることなのです。それが素直に出てしまった。そこに『アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)』がはっきり現われているのです。
無論、今回の内閣改造人事での女性登用は女性のためではなく、彼が無意識に思い込む『キシダ政権のために女性ならではの支持獲得要素』を利用するためでしかないのです。そういうことがはっきりと出てしまったのが、キシダがハフィントンポストに批判されている『女性ならでは』という言葉なのです。
しかし、女性の時代が終わっていれば、このキシダの思惑外れ、女性という要素がダイレクトに政権浮揚には結びつかないのです。
それと言うまでもなく、このキシダの女性登用は女性のためのものではありません。キシダ政権のためのものでしかありません。無論、男性のためのものでもありません。LGBTQのためでもない。要するに国民のためではなく、あくまでもキシダ政権のためなのです。それがキシダ政権の厳然たる本質なのです。


○ 自民党の新自由主義政策が女性の時代を終わらせた
バブル以降の女性の時代において、女性登用が支持、特に女性から支持を得てきたのは、女性が自立しうる社会の余裕があったからです。そして、この時代において、社会でがんばっている女性から観れば、政権などの社会の中枢において女性が登用されることは自身の将来に通じる希望を感じさせるものだったのです。
しかし、この約30年に及ぶ自民党による新自由主義政治で、社会は貧困化、男性だけではなく、女性の間でも格差が厳然として存在するようになっているわけです。そのような状況においては、女性登用は希望の象徴ではなく、格差の象徴であり、絶望の象徴となるのです。それで女性登用に支持が起ると考える方がおかしいのです。
松川エッフェル・ポーズ事件でのセレブ臭は、明らかに格差を象徴する事件となったと考えます。今から20年前であったなら、この松川エッフェル・ポーズは問題視されず、この事件は起きていなかったと考えます。むしろ『あれだけのエリートなのに、結構おちゃめ』などと好意的に受け取られていたかもしれません。このような感覚が松川るいにあったのではないかと考えます。だから写真を投稿した。これもまたアンコンシャス・バイアスなのです。
しかし、2023年の現在ではあの松川エッフェル・ポーズは、国会議員が国民のために仕事をしていない象徴となったのです。そこに女性だからと好意的に解釈される余地はすでになくなっているのです。
現状は男女問わず国民が求めているのは、余裕がある生活と将来展望を見いださせる政治、その実現の一点なのです。増税、増税、ドンドン上がる国民負担率、インフレと上がらない賃金、バラマキ眼鏡、増税メガネ。そういう政権が、『女性登用』という政策・実質ではなくイメージで支持を得ようとしているわけです。しかし、多くの国民は男女とかは関係なく、良い政治家を政権の場に登用してほしいのです。このような国民の現実と、増税メガネの感覚・思い込みは乖離しているのです。だから、アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)内閣なのです。
そして、問題なのはそのような国民との乖離を埋めようともしていないことなのです。キシダは災害などで被災した国民の状況をなかなか観ようとしませんが、そこにキシダの本質があるのです。
このような政権に、現在、国民が苛まれている問題を解決することができるはずはないのです。そういう意識をまったく感じません。現在、国民が求めている政治をこの政権は実現できない。できるはずもない。このことを端的に象徴しているのが『女性ならでは』というキシダの言葉なのです。

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