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2015年12月4日 23時50分
全国知事会で「地方創生」が後退しているという指摘が相次ぐ
 
11月27日、全国知事会が「地方創生なくして1億総活躍社会の実現はない」との緊急決議を採択したと報道されています(2015年11月28日 毎日新聞) 。安倍政権が昨年に大々的に掲げた「地方創生」がおざなりになりかねないという懸念が知事会側にあり、首相官邸での全国知事会議でも「地方創生が見えにくくなっている」と指摘が出ています(同上)。
この知事会の決議は、「地方創生」が掛け声だけで過去のものになりつつあるという状況が現在あるからなのでしょう。華々しく打ち上げられた政策が、実は掛け声だけに見えることが、現政権においては良くあることのように思います。なぜ、そのようになるのでしょうか。

「1億総活躍:緊急対策に批判続出 知事会『地方創生おざなり』」(2015年11月28日 毎日新聞)
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2015年12月3日 3時49分
野党4党が臨時国会招集を再度要請――政権は応じず
 
12月2日、民主、共産、維新、社民の野党4党は、憲法規定に基づく臨時国会の招集を再度、要求したと報道されています。
今回の要請は二回目ですが、1回目の時は、首相の外交日程のためという理由が主で、臨時国会の召集はなされませんでした。ただ、その外交も主だった成果が無かったと思います。というより、他国に相手にされていないか、日本が孤立化していると考えます。そういう意味で、今回、野党が改めて臨時国会招集を要請したことは意味があるでしょう。TPPや様々な案件がありますが、まずこの外交についてしっかりと議論する必要が間違いなくあると考えます。
記事にある通り、政権与党はこの要請に応じないで、来年1月早々に通常国会を開くと報道されています。しかし、これは明らかに憲法違反でしょう。憲法53条に臨時国会の招集が規定数の議員によって要請された場合、内閣は臨時国会を開かなくてはなりませんから、その規定を無視するということです。つまり、憲法の規定に反するわけです。

「臨時国会召集を要請 4野党が参院議長に 」(2015年12月2日 日本経済新聞)
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2015年12月2日 23時47分
日銀総裁のおかしな発想
 
日銀の黒田総裁が、11月30日、「賃金と物価の動きは同調的とし、賃金が上がるまで物価の上昇を待つ考えはない」(2015年11月30日 ロイター)と語ったことが報道されています。

「日銀総裁、物価2%は早期に達成 賃金上昇まで待つ考えない」(2015年11月30日 ロイター)
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2015年12月1日 23時53分
COP21での外交
 
現在、パリで開かれているCOP21で、フィジーの首相は、中国の習近平主席と昼食会会場で「4分間」に及んで立ち話をし、席から立って話をする二人のその姿は会場で注目されたそうです。また、その後、韓国の朴槿恵大統領とも挨拶を交わす一幕もあり、同行した政府関係者から外交的な「思わぬ収穫だ」という声が上がっているそうです。めでたし、めでたし。
もちろん、この情報は嘘です。どこが嘘かと言うと、フィジーの首相というところで、ここは正確には「日本の首相」です。以下の報道を元にしていますが、ただ、残念なのは、情報としてはフィジーという大国とは言えない国の代表の記事としても読めてしまうところでしょう。東アジアで日中韓の緊張関係という問題はありますが、この記事が如実に物語るのは、世界における日本の位置づけということです。

「総理と習主席“立ち話” 良好な関係重視で一致」(2015年12月1日 テレビ朝日)
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2015年11月30日 23時56分
ダイナミズムか、一枚岩か
 
先ほど、NHKの午後9時からの番組、『ニュース9』で自民党結党60周年のニュースを流していました。その中で、今の「安倍一強」の自民党を語るということで、亀井静香衆議院議員と二階俊博自民党総務会長のインタビューが交互に流れていました。亀井さんは元国民新党代表ですが、その前は自民党の派閥の領袖、自民党総裁候補にまでになった言わずと知れた元は自民党大物議員です。その彼が今の自民党を語り、一方で二階総務会長という現在の幹部が同じテーマについて語るという構成です。考えてみれば、片や自民党を出た人、片や一度出て戻ってきた人ですが、そのふたりとも実は派閥の系譜は同じなのです。
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2015年11月29日 23時49分
雇用増、消費に直結せず 「非正規」多く賃金上昇限定的――日経電子版
 
昨日、現在の労働環境の悪化が景気を悪くしていて、自民党が掛け声だけで実際には労働環境を改善させていないこと、そして野党民主党も労働政策を真面目にしてこなかったことなど政治の問題を指摘しました。
11月28日、日本経済新聞が、雇用は増えているが、非正規労働者の増加で賃金は増えておらず、消費に直結していないという記事を出しています。

「雇用増、消費に直結せず 『非正規』多く賃金上昇限定的」(2015年11月28日 日本経済新聞)

「時給1000円目標は『民主が本家』 」(2015年11月28日 本ブログ)
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2015年11月28日 23時53分
時給1000円目標は『民主が本家』
 
民主党の枝野幹事長が、11月25日、最低賃金の全国平均を1000円(時給)とする目標を安倍首相が表明したことについて、本家は民主党だと述べたと報道されています。それはそうでしょう。民主党はそもそも労働組合を背景にした政党ですから当然といえば当然です。しかし、この3年間、この労働者政党という側面を軽視してきたのも事実でしょう。だからこそ根無し草のように、立ち位置がはっきりしない存在になったのです。ただ、このような発言が出てきたことは良い流れと考えます。自らのアイデンティティをしっかりと踏まえることは日本の政治にとってもプラスになることです。

「時給1000円目標は『民主が本家』…枝野氏」(2015年11月26日 読売新聞)
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2015年11月27日 22時27分
ザ・フナイ2016年1月号 12月3日発売!
 
連載しているザ・フナイの2016年1月号が、12月3日に発売になります。
今回の連載のテーマは「日本と世界を読み解く(3)――ローマ法王フランシスコの『福音の喜び』を読む?」です。これまで『福音の喜び』を見つめ読み解いてきたシリーズの3回目です。今回は、9月の世界的な一大外交イベントや国際的な宗教間対話について書きました。そしてもう一つ、『福音の喜び』の核心である「生命論」について書きました。2016年2月号と2回にわたってこの生命論について書きましたが、現代の国際情勢を見る上で、この生命論は必読です! 是非、ご覧ください!
今号も多士済々の執筆陣の皆様の面白い読み物が満載です。是非、お買い求めください!


ザ・フナイ 2016年1月号
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2015年11月26日 1時0分
トルコによるロシア軍機撃墜の本質
 
昨日はトルコによるロシア軍機撃墜のニュースで持ちきりでした。テレビでの解説を見ていると中東の状況が複雑化したというコメントが多く聞かれました。しかし、実相は、極めて単純で、第三次世界大戦になるか、ならないかということ以外にありません。このことは本ブログでもや、「第三次世界大戦の発火点――日本の関わり方」(2015年11月24日)で何度も述べました。
もちろん、欧州もロシアもこのことは当然理解していると考えます。複雑化したのはシリアの安定化などへの道筋ということですが、何を再優先するかを考えれば、自ずと方向性は決まってきます。
以下の記事では、ロシア軍機撃墜後、ドイツのメルケル首相がトルコの首相に「緊張緩和に向けあらゆる手を尽くすよう要請した」と報道されています。

「ロシア軍機撃墜でシリア問題は複雑化=メルケル独首相」(2015年11月25日 朝日新聞)
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2015年11月25日 1時0分
人権抑圧的な発言は多いが危機感は皆無
 
本ブログ「フランスでの同時多発テロ事件――本質はテロとの戦いではない?」(2015年11月17日)で言及しましたが、現在、世界はテロなどでどこでも危ない状況です。それはテロだけではなく様々な要因があるからです。この理由については拙論で述べました。
米国政府が全世界への渡航について注意勧告をしたことが報じられています。この情報は様々な点から考える必要があるものですが、一方で当然といえば当然の措置であると考えます。

「米国務省、全世界への渡航に注意勧告」(2015年11月24日 CNN)
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  次の10件
くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

○ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』


◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
本ブログについて
日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
日本と世界の政治経済の本質を読み解く
地域:東京都
性別:男性
ジャンル:ニュース
ブログの説明:
世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月1日)
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「ノーベル賞受賞者が新型コロナウイルスの早期回復(終息)を予測した理由:「我々は良くなっていく」(訳文)」(20年3月23日 ロサンゼルス・タイムズ)
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