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第4章 「道天地将法」の実践と応用―?図らずもで社長になってはいけない |
2010年11月16日 23時44分の記事 |
目次 第4章 「道天地将法」の実践と応用 図らずもで社長になってはいけない 三つの要件のうち、孫正義が最重要であるとしているのが〈志〉である。 「まず最初に挙げられるのが、〈志〉です。自分たちの群れは、寄ってたかって集まって、いったい何を成すのか。何のためにやるのか、それが人々にどう役に立つのか。高い志を持つ。これがまず一番重要なことです」 高邁な徳性を備え、部下とともに苦楽をともにし、率先垂範し、組織の手本・模範として尊敬と信頼を受け、稲妻のように襲いかかる刃や、雨のように激しく飛んでくる弾丸の間に立って、勇猛沈着、部下から高く仰ぎ見られ、重々しさを感じられるようにしなければならない。経堂トップの位置は、組織の指揮に重大な影響を及ぼすものであり、従業員の士気を左右することが大きい。 経営トップは、会社組織の中枢であり、団結の核心でもある。だからこそ、常に高い志と熾烈な責任観念、そして何よりも強い意志を持って、その責務を遂行していかなければならない。そうでなければ、だれもついてはこない。孫正義は続けてこう語る。 「たとえば、会社で今度新しく社長になりましたということで、どこかの商社の社長のところへ行ってみます。そこで『いかがですか』と聞いてみると、日本の社長のほとんどの方が、最初に必ず『思いがけずして社長になりまして』とか『図らずも社長になりまして』と枕詞として言われます。私に言わせれば、思いがけず社長になってはいけない、図らずも社長になってはいけない。図らなかった人は社長になってはいけない。それは社員にとっては迷惑な話です」 戦いで勝利をおさめるには、経営トップが勝利を信ずるところから始まり、敗北は経営トップが戦いに敗れたことを認めることによって生ずる。それゆえに、戦いにおいて最後の決まりをつけるのは、実に経営トップ自身にある。ビジネス戦争において会社の意志は、経営トップの意志であり、会社の勝敗は主として経営トップの意志に支配される。 一定の規律の下に組織された集団の一つの形態である会社を統率し指揮すること、すなわち、リーダーシップの中心となる原動力は、実にリーダーである経営トップの意識にある。ビジネス戦争の勝敗は会社の役員や従業員よりも、むしろ経営トップの志に負うところが大なのである。 |
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[カテゴリ:◆『孫の二乗の法則〜ソフトバンク孫正義の成功哲学』2007年7月刊] |
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