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『カルロス・ゴーンの言葉』第3章 原点を知る言葉―言葉27 大学では何よりも代数学が重視された |
2010年12月16日 21時0分の記事 |
目次 第3章 原点を知る言葉 言葉27 大学では何よりも代数学が重視された エコール・ポリテクニークでは、何よりも数学が重視されました。国家公務員になって高級官僚になるためには、それが何より大切だからです。そのために、みんな猛勉強していました。世間で評判のよい官公庁に入るきっかけを掴みたい。あるいは、そのきっかけが掴めればそれでよい、という気持ちで・・・。しかし、私はそういう風潮に乗る気はありませんでした。仮に実社会に出るとすれば、民間企業で競争することに惹かれていたからです。この点については、フランスにいようとブラジルにいようと、どこの国にいても同じ考えを持ったでしょう。 ◆フランスでは、まず代数学を学ぶ 中国古典の「男子志しを得て、郷関を出ず、学もしならずんば、死すとも帰らず」ではないが、カルロス・ゴーンは、前途洋々、フランスに留学して、理系のグランド・ゼコールを受験するための準備学級があるパリの名門高校のトップ・スリーの一つ「サン・ルイ高校」に入学した。入学試験を優秀な成績で突破しようと、「数学準備学級」(別名「もぐら」:二年間ろくに外出もせずに勉強に集中することから命名)に入った途端、出端を挫かれたのである。 グローバル・カンパニーのCEOとして押しも押されぬ自信満々であるいまのカルロス・ゴーンからは、およそ想像もできないことながら、神童と呼ばれたゴーンも、人生の初期のころに、早々と「挫折感」を味わっていた。文字通り「青春の蹉跌」ならぬ「青春の挫折」である。大きな鼻をへし折られたような暗澹たる気分だったであろう。それまでの自尊心は、叩きのめされたに違いない。 |
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[カテゴリ:◆『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊] |
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