2012年8月13日 0時18分 |
『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊) ― 第3章 主導権争い ? |
第3章 主導権争い ? ●幻となった「渡部恒三代表、仙谷由人幹事長」構想 「送金メール」事件を受け、民主党内の一部ばかりでなく、国民の間でも、事態の収拾能力がなく、ボロを出していた前原に代表辞任を求める声がだんだんと大きくなり、「ポスト前原」が取り沙汰されていたとき、「渡部恒三代表」を待望する声も上がっていた。 |
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2012年8月12日 2時34分 |
『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊) ― 第3章 主導権争い ? |
第3章 主導権争い ? ●民主党のイメージが一気に「陰性から陽性」に変わった 民主党の新執行部が九月一八日決まった。前原誠司代表、鳩山由紀夫幹事長、松本剛明政調会長、野田佳彦国対委員長という清新で強力な布陣であった。負けた菅副代表は、その後、党国会対策委員長就任を要請されるがこれを固辞した。 「永田町の郷ひろみ」と言われる前原代表の就任で、民主党のイメージが一気に「陰性から陽性」に変わった。しかも、「友愛主義者」で知られる鳩山由紀夫元代表が、幹事長という要職に座り、一段と明るさが増した。松本剛明政調会長は、前原代表と同じく、「防衛族」と言われ、民主党の背骨が幾分右寄りに強化されていた。野田国対委員長は、どう見ても自民党議員と見紛がう容貌で、「保守・民主党色」が濃厚であった。 |
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2012年8月11日 1時11分 |
『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊) ―第3章 主導権争い ? |
第3章 主導権争い ? ●マニフェストを発表 続いて、先に発表していたマニフェストを発表。そのなかで、とくに重視する「ひも付き補助金廃止」などの重点公約七項目を「脱官僚宣言―五つの約束二つの提言」として提示した。「五つの約束」では補助金廃止のほか、政治資金の全面廃止のほか政治資金の全面公開、道路公団廃止と高速道路無料化などを、「二つの提言」では、基礎年金の財源に消費税を充てることや、小学校の三〇人学級実現や週五日制見直しを挙げた。 消費税の年金財源化は、事実上、将来の税率引き上げを意味する。 |
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2012年8月10日 0時23分 |
『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊) ―第3章 主導権争い ? |
第3章 主導権争い ? ●第四二回衆議院議員総選挙で善戦、鳩山由紀夫が代表に再選される 平成一二(二〇〇〇)年六月二五日、第四二回衆議院議員総選挙(定数四八○=小選挙区三〇〇、比例区一八〇)が行われた。民主党は、単独政権の座を獲得するのに必要な過半数二四一の議席確保を目指して戦った。 この結果、政権奪取を掲げた民主党は、小選挙区でも躍進し、勢力を大きく伸ばした。民主党は一二七(小選挙区八O、比例代表四七)議席を獲得した。過半数に一一四議席不足だった。前回総選挙では、過半数には一九九議席も不足していたことを思えば、定数が二〇削減されていたことを割り引いても、かなりの善戦で、「政権」に向けて一歩前進していた。 |
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2012年8月8日 23時42分 |
『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊) ―第3章 主導権争い ? |
第3章 主導権争い ●派閥抗争は、「代表選挙」のとき最も激しくなる 「政治家という動物は、棺桶に入り、灰になっても権力欲を燃やし続ける」 こう言われるほど、政治家は実に業の深い種族である。権力欲旺盛な政治家たちは、ポスト争いのなかで生まれる「嫉妬や怨嵯」「怨念と確執」あるいは避けがたい「わだかまり」「しこり」などの渦の中で、死闘を続けている。これらの感情は、政治家が現職として権力を求め続ける限り、永遠に癒されることはない。 民主党は、政権政党でないにもかかわらず、自民党に負けず劣らず、「派閥抗争」を繰り広げている。抗争が最も激しくなるのは、「代表選挙」のときである。どの派閥の領袖が代表に選ばれるかによって、党役員人事の顔ぶれが決まるので、各派閥とも選挙運動に血道を上げる。勝った派閥は、「いいポスト」を独占し、負けた派閥は、「冷や飯」を食わされるからである。 |
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