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内需国で内需政策を誤る?
[日本の政治]
2016年7月10日 19時29分の記事

アベノミクスのもう一つの政策的側面は円安政策でした。しかし、現状、そのことが破綻をしています。

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民進党の岡田代表がアベノミクスの宴の終焉と述べて、それに対して麻生財相が、アベノミクスの宴が終わったのになぜ皆が円を買う円高になるのかと述べたと伝えられています。はからずも麻生財相は自らアベノミクスが行き詰まったと述べてしまったわけです。
円安で輸出拡大をして景気拡大・経済成長を果たすと安倍政権は考えていたわけですが、今や円高になり、一方で国内の消費や設備投資は低迷、これまで日本の名だたる企業は行き詰まったり、外国企業に買収されてきました。一体、アベノミクスで何が成功したのかという状態であるのは明々白々です。
内需政策をしているのに外需依存を推し進めようとするのですから、様々な矛盾が出てくるのは当然です。このままこのような大矛盾をはらんだ政策を続けると言っているのですから、日本の強みは確実になくなっていくでしょう。それでは、当然、麻生財相が胸を張るような円高もまた過去のものとなっていきます。

「(発言録)麻生太郎・財務相 5日」(2016年7月6日 朝日新聞)

実際、GPIFや郵貯・簡保資金など日本における国民の財産は、間違った政策によって確実に減っています。日本の底力が減少し、国力が衰退しているのですが、財相からしてこのような一面的な発言をしていては先が思いやられます。
アベノミクスの宴、宴のようで実態は宴ではなかったというのが本当の姿と考えますが、これからはこの時期にどのようなお金の使い方が政治・政権によってなされたかは確実に、そして厳密に検証される必要があります。既にアベノミクスは、その結果が明らかになり、同時に検証の時期に入っています。それが将来の日本のためでしょう。もちろん、その検証にはGPIF資金の問題、郵貯資金や株式公開の問題なども入ります。徹底的に調べ、今の現状を明らかにすることは確実に必要ですし、現状、与党にはその作業をする能力も意思もありませんから、野党が行う将来の国家と国民のための作業でしょう。そして、そこからしか将来の日本の道は開けないでしょうし、与党が現状のままなら確実に将来、政権の座は移動します。それは避けられない必然的な歴史の趨勢でしょう。

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日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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