このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
緊急事態宣言延長も経済の失速もすべて安倍政権のやり方が原因?
[日本の政治]
2020年5月3日 3時36分の記事

昨日の本ブログ「緊急事態宣言延長も経済の失速もすべて安倍政権のやり方が原因?」(2020年5月2日)の続きです。

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

【PR】Licom高画質ライブ配信・通話システム


本ブログ「医療崩壊の前に政治が崩壊している」(2020年5月2日)では、緊急事態宣言発令から数週間後の先週になっても、東京ではPCR検査が受けられる体制になっておらず、保健所も新型コロナウイルス感染拡大収束へと特化した体制ではなく通常業務の延長を続けるだけで、やる気も無いと指摘しました。要するに安倍政権・日本政府はいまだに収束に向けての先鋭的な防疫体制を構築していないのです。だから、緊急事態宣言延長となるのです。そして、まさにそのことを裏づける記事が、以下のリテラの記事なのです。

「安倍首相が『PCR検査2万件』と現実の乖離を追及され逃亡、加藤厚労相は『能力あっても使うわけじゃない』と検査抑制続行宣言」(2020年5月1日 リテラ)

この記事に何が書いてあるかというと、厚労相の加藤氏が国会の答弁でPCR検査は本当に必要な量をしっかり検査すると答えたということです。何がポイントかいうと、検査数はいまだ検査能力に関係なく厚労省・日本政府が必要と判断した数しかできないと言うことです。それを厚労大臣が4月30日に言ったと言うことです。
だから上述のように検査を受けられない人が出てくるわけです。必要と判断するというのが、どういう意味かまったくわかりません。PCR検査は感染しているか否かを判別するものであって、基本的に他の方法では判別できないからこの検査方法を使用するわけです。当然、日本政府も使っているわけです。

「抗体で感染確認 新検査方法開発|NHK 関西のニュース」(2020年4月27日 NHK)

それなら判別するために必要なのであって、その他の必要性というのはあり得ないわけです。しかし、その他の必要性で日本の厚労省はPCR検査を使用しているわけで、だからこそ、感染者が隔離されず、そして有効な措置を受けられないままになって、感染拡大となり、一方で死亡した後にPCR検査で陽性と判断されるケースが続発しているわけです。この厚労相、頭がおかしいのではないかと普通なら言われる発言をしているわけです。
この答弁も実は4月30日の森裕子議員の参院予算委員会での質問で明らかになったことです。森議員は、PCR検査が一向に増えないにも関わらず、安倍氏が「2万件まで能力を上げていきたい」(5月1日 リテラ)などとずっと同じ説明を繰り返しているだけで、事態が改善されないことはどういうことかとぶつけているわけです。このことは非常に多くの国民が持つ疑問です。そして、森氏はまったく検査数が増えないことを解決するためにどうするのかと追求したら、安倍氏は答弁席に立たず、キレ気味に厚労省の加藤氏が以下のように述べたのです。


「これ、前から申し上げておりますように、能力があるから使うってものではなくて、本当に必要な量をしっかり検査する。もしそれが能力が足りなければ能力の……能力の拡大を図っていくということが当然のことであります」(5月1日 リテラ)


これまでPCR検査を日本政府も行ってきたわけです。判別する手段としてそれが一番優れているからです。そして、今問題になっているのは、その検査数が少なすぎて、全体像が把握できず、また最も有効な防疫手段である検査と隔離が中途半歩でほとんどできていないことなのです。だから、感染拡大は収束傾向を見せず、非常事態宣言の解除ができず、そのことがさらに経済に対して大きな影響を及ぼしているわけです。要するに能力一杯にPCR検査を使ってもらいたいし、諸外国ではそうしているわけで、日本も同じようにしなくてはならないのです。それがこのPCR検査であるわけです。やはり厚労相は頭がおかしい。
韓国のようにPCR検査を徹底的にやって検査と隔離をしっかりとやれば、1ヶ月あれば十分に結果が出てきて、経済を動かしていくことができるのです。すでに韓国はそれを実証していますし、世界もそれを認め、賞賛しているわけです。さらに日本国内の様々な人々がこのやり方を推奨しているのに、日本政府はそのようにせずに、言い訳ばかりして、いまだに体制を構築できていないのです。
だから、昨日の本ブログ「医療崩壊の前に政治が崩壊している」(2020年5月2日)で取り上げたような高熱を出して保健所に100回電話をかけても繋がらず、結局、まったくPCR検査を受けることができなかったという事例が発生するのです。そして、そのような杜撰な体制の最高責任者は感染者数を即答できるほどに現状を把握していないわけですから、まあ、どう考えても、なんともトンデモナイ国です。そして、その結果は当然、感染の拡大を抑えることができず、非常事態宣言を解除できないということになるわけです。
以下の東京新聞の記事では、体調が悪化したのでPCR検査を受けたいと言っても受けられず、入院もできずにお亡くなりになったケースが書かれています。さぞかし、ご家族の方々は無念であったと思います。これも厚労相の加藤氏がいう本当に必要な量を検査するという判断で生まれた犠牲者ということなのです。要するに人殺しの判断基準と言うことです。そのようなものがこの日本で許されるはずはないのです。なぜ、加藤氏は今のポストにふんぞり返ってすわっているのでしょうか? 日本とはそれほどまでにこのような人物を許すのでしょうか? もしそうなら、それも本当に恐ろしいことです。

「<新型コロナ>「入院不要」83歳死亡 当初検査断られ→陽性後も待機→自宅で急変」(2020年5月1日 東京新聞)

上記の加藤氏の答弁は、これまでのずっとやり続けてきた政府・厚労省のやり方を言っているに過ぎないのです。それで、人が亡くなっても変えようとしない。死を肯定しているからです。そして、そのやり方で、防疫に失敗して緊急事態宣言発令となって、韓国と大きな差ができているのに、いまだに同じやり方を続けようとしているに過ぎないのです。何も変えようとしていないのです。本当に信じられないくらい頭が悪く、政治の基本がありません。これでは乗り切れないと考えるのは普通ですし、今後、経済に大きなダメージが予想されるのです。

安倍氏はトランプ大統領のように韓国にお願いをしろ
本ブログ「ワクチンのお話し」(2020年4月28日)で書いたように、基本的には日本はDNAやPCR検査について後進国なのです。韓国は先進国です。ですので、実は厚労相の加藤氏が上記のように能力が云々というのはハッタリなのです。恥ずかしくて日本の実態を言えないのです。
もちろん、このような恥ずかしい状態になったのは、安倍政権時においてしっかりと体制を作り上げてこなかった結果です。首相を歴代最長の期間やらせてあげてもまったく何もできいないのです。だから、こういう緊急時にまったくどうにもならないことになるのです。
また、厚労省に専門としている人材もいないのでしょう。だから感染抑止をクラスター対策だけという前時代的な対応で行って防疫に失敗、緊急事態宣言発令となり、さらに同宣言延長ということになるのです。日本はこの8年間、巨額の税金の無駄遣いをしてきたのです。安倍政権に予算を任せたこと自体が大きな間違いで、これから10年かけてその内容を掘り返して、すべてを白日の下にさらす必要があります。
このように遅れた国ですから、首相の安倍氏は責任をとってまず韓国に頭を下げて、韓国政府から人材を派遣してもらって、指導を仰げば良いのです。それが何よりも日本のためになります。以下の記事にあるように、3月24日にトランプ大統領は米国民のために韓国の文在寅大統領に医療品の援助要請をしています。それが、どんなに大国であろうとリーダーのとるべき責任の取り方なのです。
今の日本政府の防疫対策は冗談抜きでクラスター対策とマスク2枚だけというレベルです。

「韓国製PCR検査キットが新型コロナから世界を救う日」(2020年4月14日 ニューズウィーク)

「緊急事態宣言延長も経済の失速もすべて安倍政権のやり方が原因?」(2020年5月3日)へ続く。

このブログへのチップ   0pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
★★★★★

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。

◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:




◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。
トラックバックURL
https://kuruten.jp/blog/tb/katagiri/444101
くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

○ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』


◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
本ブログについて
日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
日本と世界の政治経済の本質を読み解く
地域:東京都
性別:男性
ジャンル:ニュース
ブログの説明:
世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
ブログ内検索

カレンダー
<<2020年05月>>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
カテゴリ
全て (1412)
日本の政治 (1323)
ザ・フナイ (15)
中東情勢 (4)
アジア・太平洋情勢 (2)
戦争の構造 (3)
世界の読み方 (15)
書評 (1)
勉強会・講演会のお知らせ (3)
本ブログの重要記事

注目です!

「韓国のリベラルはとてもレベルが高い」(21年2月3日)←New!
「やはりイギリスが言い始めた」(21年2月4日)←New!
「東京オリンピックは2022年に開催すべき」(20年12月31日)←New!

値千金のブログ記事:岡田晴恵特任教授、国のコロナ対応に激怒!番組出演中に声を震わす 「このままだと3月4月にピークがきます」 (20年2月25日)
○本ブログ「この緊急時にこの政権の遅さは致命的? 」(20年4月16日)
○本ブログ「アメリカ政府が認定した当然のこと」(20年4月4日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月1日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月4日)
「ノーベル賞受賞者が新型コロナウイルスの早期回復(終息)を予測した理由:「我々は良くなっていく」(訳文)」(20年3月23日 ロサンゼルス・タイムズ)
最近の記事
04/28 21:40 注目選挙区の島根1区 そして亀井亜紀子さん当選 島根が変われば日本が変わる
04/23 22:15 注目選挙区の島根1区
04/23 15:24 衆院3補選の前哨戦としての地方首長選挙と小池氏
04/19 23:34 イランに対してイスラエルが攻撃
04/19 15:07 円安ドル高は実はドル暴落の結果にすぎない
04/14 23:49 中東大戦・第三次世界大戦の危険性が大きくなっていると考えます
04/13 21:22 金の暴騰が意味すること
04/11 12:40 韓国総選挙の結果の意味すること
04/04 10:23 『裏金問題』の本質は民主主義を破壊することであり、同時にアベ政治の弊害であること
02/23 15:14 天皇陛下のお誕生日に際し心からのお慶びを申し上げます。
携帯用アドレスQRコード
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。


Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved