この30年間、日本経済を破壊したのは誰か? | |
[日本の政治] | |
2022年4月4日 23時58分の記事 | |
世の中に陰謀は星の数ほど存在します。そして、現在の世界情勢を動かす上でも陰謀は存在します。逆に言えば、日々動いていく世界情勢の動きについて、すべてが公開されているなどと考えている『おめでたい方』はそうそういないと考えます。そういう世界情勢を考える場合、当然、その『陰謀』は何かと考えるわけですが、陰謀ですからその内容が公開されているわけではないのです。そうなると、できる限り公知の情報を拾って、陰謀について様々な現象から蓋然性を見いだし、推測し、仮説を立てて陰謀という『現実』を見いだす作業は確実に必要になります。どこの国でもそれが諜報活動の主要要素の一つです。
実はこの作業、基本的に歴史学の作業と同じです。ですから、『現在』を考える上でも実は過去からの『時間軸』を考慮に入れて、その整合性を考えないといけないのです。 世界的な動きにおいて、実は近代などの過去と現在の間に構造的現象において違いというのはあまり起きません。その理由は端的で世界の権力構造がそれおど大きく変っていないからです。 そういう世界で『陰謀』をめぐらす主要な機関の一つはCIAなどの諜報機関です。言うまでもなく、CIAの動きは公開されていません。基本的に誰がエージェントかもわからない訳で、そのような人々が行なう施策は当然『陰謀』です。 このCIAを考えると1990年代初頭のことを思い出します。当時は、米ソ冷戦が終結して、CIAが対共産圏の仕事がなくなり、生き残りのためにCIAが経済分野の諜報に移行して、そのターゲットが当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった日本だったのです。そのことが以下の本に書かれています。 ・ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』(1993年 NTT出版 フィリップ・メイソン チャイルズ著、賀川洋訳、霍見芳浩監訳) 当時、CIAが日本をターゲットにしたということは、新聞記事などにもなっていたのでとてもよく憶えています。そして、それから30年、日本はボロボロになったわけです。 バブル後の日本の凋落の主要な原因の一つは間違いなくこのCIAでしょう。もっと端的に言えば、バブル後の日本の凋落の歴史的展開の実行部隊がこのCIAと考えます。 あとは、自立性を失った日本の自民党の政治家や経済人、マスコミなどの思考の劣化が大きなポイントでしょう。 上記の本の第3章には『経済謀略に邁進する民主党政権』とあります。この『民主党政権』とは米国民主党の政権ということですが、この『経済謀略に邁進する民主党政権』という記述が意味することは、現在のバイデンと同じ米民主党が、約30年前に日本経済の凋落を推進し、その方向で邁進したと言うことです。この本の監訳者である霍見芳浩さんは、ニューヨーク市立大学の名誉教授で、リベラルの方です。日本のテレビにもよく出演されました。実は私がニューヨーク滞在中にお会いしたことがあり、その後も連絡を取りあっていました。とても素晴らしいお人柄で、私はとても好きな方です。 その霍見先生は米国の民主党系(そして恐らく反ネオコン)だと考えますが、その方が監訳されている本で『経済謀略に邁進する民主党政権』と述べているのですから、間違いないでしょう。それにそもそもこの本の原書を書いたフィリップ・メイソン チャイルズ氏は、1941年ロンドン生まれでCIAを中心として情報収集活動に従事と著者略歴に書かれていますので、この『経済謀略に邁進する民主党政権』ということは間違いないでしょう。それに実際、この30年で日本経済は真っ逆さまですから。その現象がこの本の正当性を雄弁に物語っています。 そして、米国民主党といえば、本ブログ『<ロシア・ウクライナ情勢> プーチンの批判を受け止められない日本の危険性』(2022年3月27日)で書いたように、先の大戦で広島・長崎へ原爆投下をし、東京などへの空襲をし、そして沖縄戦を行なった米国政権政党です。 また、本ブログ『国連事務総長のバイデン批判を報じない日本のマスコミの異常性 (1)』(2022年3月30日)などで書いたように、今回のロシア・ウクライナ情勢は『戦争屋バイデン(ハリス)の戦争』、『アメリカ民主党の戦争』なのです。それが現在の意味なのです。 日本人はよく目を見開いて現在の現実をしっかりと見ないと、未来を失うことになります。米国民主党は日本にとっては常にマイナスの存在なのです。 | |
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