パレスチナ・イスラエル情勢についていかに考えるか その12 | |||
[日本の政治] | |||
2023年11月1日 23時37分の記事 | |||
本ブログ『パレスチナ・イスラエル情勢についていかに考えるか その11』(2023年10月31日)の続きです。
私が『パレスチナ・イスラエル』問題について、イスラエルの行動を批判、非難しているのは、パレスチナに対してイスラエルが圧倒的な力を保持しているからです。軍事力、経済力など圧倒的な力を有するイスラエルが、そのイスラエルに対してほとんど無力なパレスチナを攻撃すれば、それは即、人道問題になるのです。私が『パレスチナ・イスラエル』問題について書き始めた本ブログ『パレスチナ・イスラエル情勢についていかに考えるか 』(2023年10月12日)では、以下のように書きました。
私が2018年に現地に行ったときに目の当たりにしたパレスチナとイスラエルの力の差は、現在のパレスチナ・イスラエル問題のやはり根底と考えます。この力の差を無視した論調は、基本的にプロパガンダかエセと判断した方が良いと考えます。 11月1日になって、本ブログ『パレスチナ・イスラエル情勢についていかに考えるか その11』(2023年10月31日)で書いたことが、一気に表に出始めた感じがします。 まず、昨日のブログでは以下の10月20日の読売新聞の記事に書かれている深刻な水問題に基づいて『少しこの状況を想像して考えてみてください。100万人の人々が避難して、その避難先には水がなく、トイレも使い物にならなければ、どれだけ劣悪な環境になるかを。汚物だらけになる』と書きました。 ・ 『病院は廊下まで負傷者、ガザ避難民「どうしたら生き残れるか」…パン購入に4時間待ち 』(2023年10月20日 読売新聞) 10月20日から11日に経った10月31日時点での記事では、汚水問題が命の問題となっていると報じられています。以下の日テレとCNNの記事です。 ・ 『イスラエル軍“地上作戦”拡大 ガザ市方面に“進軍” 空爆続く「ガザ地区」では汚水があふれ… 』(2023年10月31日 日本テレビ) ・ 『きれいな水が尽きたガザ、「大惨事になる瀬戸際」 ユニセフ事務局長が警告 』(2023年10月31日 CNN) 上記、CNNの記事には国連児童基金(ユニセフ)のキャサリン・ラッセル事務局長の言葉として、以下のように報じています。
10月31日のブログには、イスラエルによって満足な食料も飲料水もないガザについて、『これだけの劣悪な環境では年齢に関係なく命に関わる状況です。これは、軍隊が武器で殺すことではなくても、立派な殺人、虐殺です』と書きました。すでにガザの状況は、イスラエルによる武器によるものではない虐殺の状況になっているのです。 さて、上記(以下のリンク)、10月31日の日テレの記事には衝撃的な場面が出てきます。丁度50秒ほどのところからの映像です。ガザ地区で撮影されたとされる映像ですが、そこにはパレスチナ側とみられるの『ライトバン』が、イスラエル側とみられる『戦車』を発見して、急いでUターンをして逃げようとしています。映像ではその『ライトバン』は武装しているようには見えませんし、そもそも戦車から逃げようしているのです。しかし、次の瞬間、そのライトバンをイスラエルの戦車が攻撃します。イスラエルの戦車から逃げようとしている武装しているとも思えない『ライトバン』を攻撃するのは、明らかに無差別攻撃です。大変にショッキングな映像です。 ・ 『イスラエル軍“地上作戦”拡大 ガザ市方面に“進軍” 空爆続く「ガザ地区」では汚水があふれ… 』(2023年10月31日 日本テレビ) 戦車の砲撃は何度も観たことはありますが、明らかに武装をしておらず、逃げようとしているライトバンが、戦車に攻撃される場面はやはりとてもショッキングです。できればこのような映像は観たくないと思う映像です。無論、このような無差別攻撃は断じて許されることではありません。イスラエルは恥を知れ。 私を含め世界のほとんどの人々は、かつてナチス・ドイツによってユダヤ人がホロコースト(大量虐殺)の犠牲になったことを良しとはしていません。しかし、同時に現在、ユダヤ人がパレスチナ人にホロコースト(大量虐殺)を行なうことも良しとはしていないのです。 『パレスチナ・イスラエル情勢についていかに考えるか その13』(2023年11月2日)へ続く。 最終編集日時:2023年11月4日 7時6分 | |||
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