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石破新政権は国民のためにあくまでも王道をいけ
[日本の政治]
2024年10月4日 9時51分の記事

以下の10月3日の朝日新聞は、石破さんが自民党総裁として『「裏金議員」原則公認へ 衆院選で比例重複も容認』と報じています。『原則公認』とありますから、例外もあると言うことなのかもしれませんが、石破さんがこの方針でいくのなら、それは極めて大きなミスとなり、国民から『納得と共感』は到底得られないでしょう。そして、これまでの石破さんの発言と齟齬が出てしまいますから、石破さんの言うことは信用できないということなっていきます。そのようにもうすでになっていますが、これでは政権においては致命的になる。何でこんなわかりきっていることをしてしまうのでしょうか? もし石破さんが首相になっていないで、これまでの立場と同じなら、同じ疑問を確実に言っていることでしょう。

・ 『自民、「裏金議員」原則公認へ 衆院選で比例重複も容認、首相方針 』(2024年10月3日 朝日新聞)

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このまま裏金議員を不問に付せば、次期衆院選では自民党候補者全体で票が減ります。裏金に関わっていない候補者まで票を減らし、選挙が厳しくなる。こんなことはわかりきったことです。
そういうことを石破さんはしようとしているのですが、では、このことと天秤にかけていることは何か?
それは『タカイチとアベ政治の残党』の離反・離党と揺さぶりです。石破さんがそのことへの配慮を優先するから、自民党で裏金に関わっていない候補者まで票を減らし、選挙が厳しくなるという選択をしているわけです。実は自民党総裁としては、明らかに不合理な選択をしているわけですが、これでは次期衆院選では勝てない。
それでは、石破体制が断固として裏金議員を処分して、公認しないとどうなるのか?
そうなれば、その裏金議員やタカイチ・アベ政治の残党などの『離党』となり、その分の政治家(議席とは限らない)を自民党は失います。
しかし、実は『その分』は実はたいしたことはないと私は考えます。いざ離党となるとそんな簡単に動きません。タカイチ・アベ政治の残党は、『アベ政治』時代の我が世の春の快感が、未だに体から抜けていないで、夢を見ているのでしょう。そして、仮に日本保守党などと合流をしても、そのような『新党』での運営は極めて大変なのです。そういうつらさはやってみないとわからないのです。
さらに、その『離党した人たち』は裏金議員というレッテルが貼られるわけです。そうなった場合、彼らは支持を得られませんから、確実にその勢力が先細りになっていきます。
ですから、石破さんはここで断固とした態度をとらなければなりません。そうしないと、ご自分が沈むということは当然の帰結なのです。石破さんは長らく冷や飯を食べてきたので、そのことから慎重さが染みついてしまっていると考えます。もっと自信を持つべきです。
裏金議員を不問に付して、まっとうな議員の票を減らす方が自民党にとっては大打撃となることは、わかりきっていることです。そして、その方向に進むことは、自民党としては明らかに合理的な選択ではありません。もちろん、これは自民党の事情のことです。


○ タカイチ・アベ政治の残党によって国政の不安定化という不利益を被るのは国民
このような自民党内の情勢で、石破さんが裏金議員の公認というタカイチ・アベ政治の残党の意思を通せば、タカイチ・アベ政治の残党は味をしめて、今後も同じことをするでしょう。
軍事的セオリーとして、テロとの戦いを考えれば、このような行動パターンは当たり前のことです。断固とした姿勢を示さなければ、同じことをされる。そこを判断できないのなら、石破新政権にはやはり先はないでしょう。
普通、新政権が誕生したとき、その政権が軌道に乗るまでの最初の100日間はマスコミとの『ハネムーン期間』というのがあって、マスコミもある程度、新政権への批判をひかえるものです。
そうするのは、新政権とマスコミの癒着ではなく、軌道に乗っていない新政権を大がかりに攻撃すれば、新政権が揺らぎ、国政が不安定になって、国民の利益に反するからです。ですので、このことはとても理性的なことなのです。
であるのに、石破新政権の就任早々、こともあろうに自民党内部のタカイチ・アベ政治の残党が、内部から揺さぶっているわけです。まったくモラルと常識がない。そして、何よりも国民への責任感が微塵もない。単に自己の利益。この姿勢はアベ政治そのものです。
そして、この自民党内部のタカイチ・アベ政治の残党の動きによって、石破新政権は早期解散に追い込まれ、国政を不安定化させ、裏金議員を不問に付し、国政の筋道を外しているわけです。言うまでもなく、このことは国民の利益に完全に反します。
そして、この自民党内部のタカイチ・アベ政治の残党の動きによって、石破新政権と自民党は支持を失っているわけですから、自民党当事者にとっても非常に大きな問題があることでしょう。
石破新政権の最大の敵は内部のタカイチ・アベ政治の残党であって、それらが国政の不安定化をもたらしているわけです。そして、このことに対して、石破さんが断固とした姿勢をとらないと、結局、被害をうけるのは国民となるのです。
そして、石破さんが断固そうしなければ、同じことはこれからも続いていきます。それは、国家・国民の不利益以外の何ものでもありません。そして、同時にこのようになれば、確実に自民党を終焉させていきます。でも、それは仕方がない。
ですから、今後は『タカイチが総理』ということにはならないでしょう。基本的にはタカイチでは無理があります。タカイチは生物として弱い。そして、仮にそうなったとしてもとてもとても短い。
石破さんはあくまでも『王道を行く』ことを考えないと、政権は長くは続きません。そして、そのように『王道を行く』のは、政権の延命のためではなく、何よりも国民のためなのです。そのことからはずれて政権にあっても意味はないのです。

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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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