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『民主党政変 政界大再編』 ( 2010年5月6日 ごま書房新社刊 ) はじめに―日本の政治は、大きな岐路に立たされている
[◆『民主党政変 政界大再編』2010年5月6日刊]
2012年6月23日 20時53分の記事

はじめに― 日本の政治は、大きな岐路に立たされている

 民主党は、衆議院で過半数をはるかに上回る三一〇議席を確保していながら、参議院では単独過半数に及ばず、国民新党、社会民主党と連立を組み鳩山由紀夫政権を樹立して不安定な政局運営を行っている。
 党内には八大派閥があり、このうち、小沢一郎幹事長率いる最大派閥「小沢派」を中心に六派閥が鳩山政権を支えている。だが、「若手世代」が多数を占める「前原・枝野派」と「野田派」の二大派閥が、「反小沢」の姿勢を強めているうえに、派閥領袖による「世代間戦争」の様相を濃厚にしており、分裂含みで推移している。
 一方、野党に転落した自民党は、政治権力にまつわる「ポストと利権」を失い、団結力が急低下して、谷垣禎一総裁が指導力を発揮できない。しかも、党勢挽回の特効薬は見つからず、国民から見放されて苦境が続いている。
 自民党内にも根深い「世代間戦争」があり、主導権をめぐる権力闘争は絶えず、統制は乱れて「融解」から「分裂」の動きが加速している。現実に離党者が相次いでいるばかりか、実力者の一人である与謝野馨元財務相が離党し、郵政民営化問題で離党していた平沼赴夫元経済産業相と新党「たちあがれ日本」を結党し、渡辺喜美元行革担当相の「みんなの党」に続いて、キャスティングボードを握る「第三極」を目指している。このほか、東京都杉並区の山田宏区長、横浜市の中田宏前市長らが全国各地の首長を集めて新党を結成して、中央政界に大きな一石を投じようとしている。
 こうした動きは、平成二二(二〇一〇)年七月の参議院議員選挙(衆参同日選挙の可能性もあり得る)後に、大規模な政界再編が起こり得る前兆と見られ、民主党と自民党の分裂、世代間戦争、第三極志向など様々な要素が絡まりながら、日本の政治は、新たなステージヘとステップ・アップするか、少数政党乱立の混迷状態に陥るかの大きな分岐点に立たされている。
 本書では、最高実力者である小沢一郎を中心に鳩山由紀夫、菅直人、さらに小沢一郎に距離をおく「七奉行」を含めた民主党内の最新情勢をさぐるとともに、政治家としての信条の他にそのルーツ(政党遍歴)を明らかにする。今後の政治活動の原点があると思われるからである。彼らが平成二二(二〇一〇)年七月の参議院選挙以後の「民主党政変」と「政界大再編」のキーパーソンになることはまちがいないであろう。
 さらに、本書では、将来の国政に大きな影響を与えるであろう「外国人参政権」についても詳細にふれた。特に賛否を明確にしている政治家を紹介した。読者諸氏には是非この問題を真剣に考えてもらいたい。
 七月の参議院選挙前後の政界と、政治家ひとり一人の動向をしっかり見すえて、将来を託することになる選択の一助になれば、筆者としてはこれ以上の喜びはない。

平成二二年四月

板垣英憲

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(転載・引用厳禁)


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