安倍政権は民主党政権以下 卑劣な言論弾圧はフェアではない | |
[日本の政治] | |
2020年5月10日 23時47分の記事 | |
人間の認識能力というのはどうしても限界があります。大抵は自分の見える範囲がその世界と考え、半径10メートルの世界で人は考えていることが多いのです。ですので、人間というのは見聞を広げることが大事なのです。他国にいって人々の生活を知る、異文化を良く考える、色々な本を読む、色々なタイプの人や様々な考えの人々と会い、話す、様々な経験や体験を積む。そのような勉強や体験がより正確な判断と洞察力をもたらし、何よりも自分を救います。世の中はまさに勉強したもの勝ちなのです。さらに人の上に立つのなら、このことは極めて大切で、より深い認識と洞察力は、多くの人々の命と生活を救うことになり、何よりもそのことがリーダーに求められていることなのです。ですので、世襲というのはこのことに欠陥と欠損をもたらすことが多いので、人の上には多くの場合、立つべきではないのです。本当に幼少からしっかりとした訓練をされていなければ。 (※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)
この認識の限界は誰にもあることです。私の場合、幸いにもこの認識の限界を補ってくれる方々沢山います。毎日、色々な記事を教えてくださったり、様々な情報を教えてくださったり、色々な見方を教えてくださったりと、様々な方々が、私に色々なことを報せ、目を開いてくださいます。本ブログでご紹介している記事もそのような方々から教えていただいたものが沢山あります。見落としていたもの、見過ごしていたもの、まったく予想していなかったものなどなど、様々な記事や情報が私の認識を広げ、そしてより深い洞察に導いてくれるのです。 そして、大抵の場合、とても小さい記事のちょっとした変化が、非常に大きな意味を持つのです。大々的にテレビで言われていることは、あまり意味の無い情報が多いので、まず度外視して、このようなちょっとした情報をまず自分の頭で考えると、日本と世界の今と未来、そして過去の実相までも見えてきます。そのような新たな発見に導いてくださる方々が私の周りには沢山いるので、私は本当に幸運であるといつも思っています。 さて、そのような方々のお一人が、先日、メールで以下のような文面を送ってくださいました。安倍政権は菅民主党政権以下というそのあまりにも正しいご認識なのですが、この書かれたお考えを拝見して、そのお考えを私のものとして表現するよりも、そのまま載せた方が良いと思いました。ということで、その文面を以下に貼り付けます。これは5月5日にいただいたメールです。尚、以下の「先ほどのゲンダイの記事」とは「囁かれる安倍首相の『コロナ辞任』…第1次政権末期に酷似」(2020年4月24日 日刊ゲンダイ)のことです。 ちょっと話は変わって、先ほどのゲンダイの記事で、「3・11の時の菅直人総理は連日、官邸に寝泊まりして陣頭指揮にあたっていましたよ」という部分ですが、こんなことをツイートしていた人がいました。 https://twitter.com/M16A_hayabusa/status/ 1257079050872344577 このツイッターの映像をみて私はビックリしてしまいました。ここで掲載されているニュース映像ですが、3.11のとき菅総理が被災者のお見舞いにいっている映像です。多分、ニュースになっていた映像でしょうから、私も当時見たと思います。この映像をみると、避難している人たちが当時の菅総理に向かって文句を言っているのです。その当時は「避難民は気の毒だ。菅総理は何をしているのか!」くらいに思っていたと思います。 でも、この映像を今見せられると愕然とします。菅総理はこの避難民の苦情をスルーすることなく、帰ろうとしたところをわざわざ引き返してしっかり受け止めているではありませんか! 政治家として、首相として当たり前の態度なのかもしれませんが、これを今見るととても新鮮に映るのはなぜでしょうか? 何か間違いがあっても、ぐちゃぐちゃ訳のわからぬ言い訳ばかりして、時には逆切れしてまともな回答すらしない今の首相に見せてやりたいです。 この映像を掲載した人も以下のようにつぶやいています。 「この映像。批判する目的で使ってるつもりだけど、皮肉にも菅さんの誠実な人柄が垣間見る事が出来る貴重な映像になっている。だって国の代表たる総理大臣が、こんなに素直に謝るってスゴくない? 安倍さんだったら有り得んわ。ゼッタイに逃げるか、記者団を追い出すか、裏工作をしているよ。」 本当にそのとおりです。今の自民党は本当に民主党以下ですね。 彼らはコロナ対応ですら、自分たちの利権にしようとしているのですよ。 ・2020.04.28【週刊朝日】竹中平蔵氏 安倍首相の諮問会議で非公表の内部資料を国交省に開示させていた 本誌の情報公開で発覚 https://dot.asahi.com/wa/2020042700094.html?page=1 ・2020.05.02-09号【週刊現代】これもお友達優遇?コロナ支援金の申請は「竹中さん」の会社に http://wgen.kodansha.ne.jp/archives/63898/ 本当にふざけた連中です! まさにその通りです。このお考え以上のことは何も思いつきません。そして、このような認識が現在、社会に急速に広がっています。 民主党政権時、言論弾圧は現在のように大きな焦点になっていない このメールを拝読して、私にとっての東日本大震災での菅民主党政権とはどんなものであったかを少し思い返してみました。 私はその前年の2010年の秋に政権与党であった国民新党の広報部長を辞めて、その後、チャンネル桜に呼ばれて言論活動を開始していました。当時は政権中枢に繋がりがある中で、在野としての右翼チャンネルでお話しをしていたわけですが、当然、民主党政権を徹底的に批判していました。 そして、東日本大震災があったわけですが、その中でも菅民主党政権については徹底的に批判をしていました。もちろん、数々の提言もしましたし、特に原発などについては様々な形で提言をしていました。言うまでもなく反原発の立場でですが、このことについてはチャンネル桜とは大きな違いでした。そういうことも含めて、あの緊急時において、様々な批判や提言をしていたわけです。政権が正しい行動をとっていないのですから、批判して当然なのです。 当時の民主党政権と同じように。緊急時でも正しい施策を行っていないと考えたらどんどん批判しなくてはならないのです。それはなぜか? 上述したように人間の認識能力には限界があるからです。官邸にいると外の世界が見えてこないのです。官邸にいて目にしてる風景は、人々の苦しみとはまったく無縁で、とても静かで、入ってくる情報は限られ、また人が認識できる情報量も限界があるのです。 だから、一度、判断を間違い始めたら、どんどん間違っていくのです。そういうものを体験的に知っていたので、批判をすべきだと考えています。それは民主党政権の時も、現在の安倍自民党政権でも同じなのです。そして、それは何のためにする必要があるのか? それは、間違った判断がまかり通れば、人々の命に関わるからです。緊急時において、的確な判断と施策が打てないのなら、すぐに退陣した方が言うまでもなく世のため人のためなのです。 話しを戻すと、当時のチャンネル桜ももちろん反民主党でしたから批判の論調をはっていました。ただ、ここで特筆すべきは、そのような批判が散々あった中で、民主党連立政権は言論弾圧をしていないことです。少なくともそのようなことが問題になることは無かったと思います。私は、一切、言論弾圧を心配していません。ただ、違和感を感じたのは原発と電力の対応ですが、これをやっていた人は、今も同じようなことをしているのではないかと考えます。 そして、当時、左翼からも、政権への批判や反対意見を抑え込むようなことは、現在と比べればまったくといって良いほど無かったと思います。第一、現在、言われているような緊急時において政権を批判するのはいかがなものか、というような論調はまったくなかったと考えます。上記の菅元総理へ文句を言った人が堂々とテレビで放送されているわけです。今ではまったく考えられない光景です。 他にも今、右翼が行っている安倍政権へのむしずが走るような政権擁護の論調も左翼からはありませんでした。だから、当時、私は右サイドで民主党政権をガンガン批判していて、まったく安心してそれができたわけです。 しかし、現状を観るならば、明らかに安倍政権や与党からの言論への弾圧は厳然としてあります。そして問題となっている。今だけではなく、安倍政権において、政権に対する批判の論調が潰されてきたことが、ずっと問題となってきました。現状についても、以下のリテラや毎日新聞の記事だけでも十分なものですし、本ブログ「鮮明な明と暗 とにかく日本立て直しの最大の障害は安倍政権?」(2020年4月27日)でも「そして自民党・安倍政権による言論弾圧」として取り上げ、批判しました。 とにかく、この政権・与党による言論弾圧はひどく、民主主義国としてはあり得ない惨状であるわけです。安倍政権の無策・愚策は民主党政権並みですが、この言論弾圧があるので、安倍政権は民主党政権よりは明らかに下なのです。民主主義国として明らかに失格なのです。 テレビ朝日『モーニングショー』への政権・与党からの弾圧が激しいわけですが、実際、モーニングショーが言っていることの方が圧倒的に正しいわけです。PCR検査にしろ何にしろ、基本的にモーニングショーが指摘していたことは正しいものでした。むしろ、唯一、同番組が安倍政権の無策と愚策と闘っていたので、この番組がなければ、今頃、日本は大変なことになっていたと考えます。それを考えると背筋が凍るほどです。 こういう無能なくせに卑劣な政権・与党による言論弾圧は即刻やめるべきです。もちろん、維新のように安倍政権に極めて近い勢力が野党と言うことで同じターゲットに対して言論弾圧・攻撃するのも同じことです。単に卑劣さがさらに深まっただけで、やっていることは変わりません。またネトウヨに批判させるのも、同じことです。 これだけの無能・無策・愚策、そして無責任をさらした安倍政権。はっきり政権の座からおりるのが、国家、国民のためというものです。 「ネトウヨ議員・和田政宗がまた『モーニングショー』に言論弾圧! 自民コロナ対策本部の「3密状態」をネグる和田こそフェイクだ」(2020年5月9日 リテラ) 「新型コロナ 政府、ワイドショーに何度も反論 官邸幹部が指示」(2020年3月7日 毎日新聞) 「伊藤詩織さんも出演NHK『バリバラ』の再放送が突如、差し替え! ネトウヨや自民党・小野田議員が抗議、官邸からの圧力説も」(2020年4月26日 リテラ) | |
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