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パレスチナ・イスラエル情勢についていかに考えるか その16
[日本の政治]
2023年11月5日 23時38分の記事

本ブログ『パレスチナ・イスラエル情勢についていかに考えるか その15』(2023年11月4日)の続きです。

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それにしても、イスラエルには驚かされます。11月5日の読売新聞は、イスラエルのネタニヤフ政権の閣僚が、ガザ地区への核兵器使用を『選択肢の一つだ』と公言したと報じています。首相のネタニヤフは即座に否定したと言いますが、常識的には火のない所に煙は立たないと観るべきと考えます。要するにそのようにネタニヤフ政権は内部で考えていると言うことです。

・ 『イスラエル閣僚、ガザ地区への核兵器使用「選択肢の一つだ」…ネタニヤフ首相は即座に否定 』(2023年11月5日 読売新聞)


パレスチナに対する核兵器の使用がイスラエルの政権内部での本音であることは、昨日の本ブログ『パレスチナ・イスラエル情勢についていかに考えるか その15 』(2023年11月4日)で取り上げた、イスラエルの高官がアメリカ側に『アメリカは勝つために原爆投下』といったということに、やはり繋がると考えるのが普通でしょう。昨日は以下のように書きました。


そのことを示すのが以下のテレビ朝日の11月2日の記事です。記事にはイスラエルの高官がアメリカ側に『アメリカは勝つために原爆投下』といったとニューヨークタイムズが報じたと報じられています。要するに勝つためなら原爆を投下したように、イスラエルはパレスチナに対して勝つために、パレスチナの民間人も含めて『根絶やし』にしてもかまわないとイスラエル側が言っているというこです。この発想は普通にホロコースト(大量虐殺)であり、民族浄化、民族根絶です。イスラエルはそういうことをやろうとしていて、だから国連をはじめ世界中で非難されているわけです。当たり前です。反ユダヤ主義でもなんでもないのです。単にイスラエルが人道的ではないと言うだけなのです。
イスラエルによるパレスチナの難民キャンプへの攻撃とその攻撃による民間人の犠牲者の規模を考えれば、イスラエルの真の目的は、ハマス幹部の排除ではなく、パラスチナ人への無差別攻撃・虐殺ではないかと考えていますが、以下の記事はそれを裏づけるものと考えます。

・ 『「アメリカは勝つために原爆投下」民間人の犠牲を容認か…イスラエル軍地上作戦を拡大 』(2023年11月2日 テレビ朝日)


このことを報じたニューヨークタイムズの記事は以下のものです。

・ 『Biden’s Support for Israel Now Comes With Words of Caution 』(2023年10月30日 New York Times)




ネタニヤフ政権の閣僚がパレスチナに対して核使用の可能性に言及したことは、『アメリカは勝つために原爆投下』とイスラエルの高官がアメリカ側にいったとことの本意が、パレスチナ人を根絶やしにするということの証明と考えます。ハマスを口実にしたホロコースト(大量虐殺)。
本ブログで、パレスチナ・イスラエル情勢について書き始めた当初から、何度もパレスチナはイスラエルと比べれば圧倒的な弱者であると申し上げてきました。パレスチナは、イスラエルの軍事力に対してはほとんど無防備と言える状態なのです。そのようなパレスチナに対して核兵器を使用するということは、その目的がパレスチナ人を根絶やしにするということなのです。それ以外にはありません。
報道を追えば、ネタニヤフのイスラエルはパレスチナ人を根絶やしにすることが目的であることがよくわかります。まさに民族浄化、民族根絶。これ、普通にホロコーストですよね。ユダヤ人によるホロコースト。
パレスチナとイスラエルの情勢は『戦争』ではないのです。戦争になるほど、両者の力は拮抗していないのです。もうすでに、パレスチナに対してのイスラエルによる一方的な大量虐殺なのです。このことを如実に示すのが、ネタニヤフ政権の閣僚がパラスチナに対して核使用に言及したことの本質なのです。


『パレスチナ・イスラエル情勢についていかに考えるか その17』(2023年11月7日)へ続く。

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内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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