抗議だけではパフォーマンス | |
[日本の政治] | |
2016年5月22日 23時57分の記事 | |
沖縄県うるま市の島袋さんの事件で、中谷防衛相は21日に沖縄に入りニコルソン米軍四軍調整官に会い、抗議をし、在沖米軍は綱紀粛正を誓っていますが、その翌日に在沖米兵が酒気帯び運転容疑で逮捕されたと報道されています。 「沖縄米兵、酒気帯び運転容疑で逮捕 綱紀粛正誓ったが…」(2016年5月22日 朝日新聞)
これが沖縄の実態と言っても良いと考えます。そして、沖縄の米兵は本当に管理されているのかとも考えますが、さらにもう一つ論点があるものと考えます。 今回の島袋さんの事件は、非常に衝撃的で、なおかつ極めて非人間的です。そのような事件が在沖米軍の関係で発生し、日本の防衛大臣が在沖米軍のトップと会談して、綱紀粛正が言われたわけです。この問題は事件そのものの衝撃度とともに、外交的な問題もはらむものですが、そのような中で在沖米軍の関係者は、状況から事態を当然重く受け止めるのが自然であろうと考えます。 しかし、そうではなかったわけです。日米間のハイレベルな会談が終わって24時間も経たないうちに今回のような酒気帯び運転の事案が発生するわけです。そこに、在沖米軍の中に、今回の島袋さんの事件に対して明らかに軽く考えている見方があるのではないかと推測します。これはこのような非人間的な事件を軽視する雰囲気があると言うことをも意味する可能性があると考えます。また、さらに、日米関係についても軽視をしているとも考えます。 米国人すべてがそうだとは考えませんが、今回の酒気帯び運転の事件はこのような目に見えない在沖米軍の実態を映し出しているように思えてなりません。単なる酒気帯び運転ですが、これは沖縄が置かれている深刻な状況を示す明確な事例ではないかと考えます。そのような状況では、中谷防衛大臣が在沖米軍に対して抗議するだけでは単なるパフォーマンスになってしまうのも当然と考えます。 今回の島袋さんの事件で、逮捕された米軍軍属の容疑者の犯行を記事で読むと、果たして今回だけなのかと疑問に思います。まさに人を狩るような非人間性がそこにありますが、その凶行が突発的に今回起こったとは、考えづらい部分があります。未遂も含めてこれまで実行されている可能性は大きいものと推測します。そして、これがやはり沖縄の置かれた状況と言うこととも考えます。口だけではない、態度だけではない、もっと抜本的で制度的な変化が沖縄には必要であると考えます。 | |
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