『政』を知らない圧政のための政治家 | |
[日本の政治] | |
2022年6月30日 23時50分の記事 | |
自民党幹事長の茂木氏が、野党が主張する消費税減税をしたら社会保障費の財源がなくなるので、野党はどうするつもりかと述べたと報じられています。はっきり言えば『それを考えるのが与党の幹事長であるお前だろう』という話しでしかありません。『お前は何のために政治家として存在するのか?』という疑問しか湧いてきません。今、消費税減税が必要なのは、急激なインフレが内外で生じている一方で賃金が一向に上がらない結果、必然、国民の生活は日に日に苦しくなるからです。このような状態が自民党政権下で生じた。そして、この国民の苦境を救うために減税が必要であるのであって、そのやりくりについて考えるのは、与党でしかないのです。それを与党の幹事長である茂木はまったくしないというのですから、この茂木というのはまったく無責任な政治家です。こんな男に敬称をつけて表現する気には到底なれません。 ・ 『「消費減税は財源セットでないと非現実的」自民・茂木氏』(2022年6月29日 朝日新聞)
外資系会社から転じた政治家は、プライドは高いが国民への愛は薄い。 仁徳天皇の民のかまどのお話しはご存じかと思います。 仁徳天皇が、高台から社会を見渡されると、民家のかまどから煙がたっておらず、それをご覧になった仁徳天皇は、民の苦しい生活を慮って、3年間の徴税を禁止、免税としました。これが有名な仁徳天皇の民のかまどのお話しです。そして、これが『政』の本義なのです。社会は民の生活がしっかりと営なまれていなければ、成り立ちません。 ですから、仁徳天皇が免税して、社会の活力が息を吹き返すと、仁徳天皇は、その社会の姿を自らが豊かになったと表現されます。民の安寧を我がこととして喜ぶ。これが為政者の心というもの、保守の唯一の真髄です。君(国、社会)というのは、民があっての存在なのです。あくまでも民が『本(元、基)』なのです。 保守ということを、軍事国家、資本主義国家(新自由主義)と勘違いしている人がいますが、それは単なる政治思想の貧困から生まれる軍事主義であり、資本主義にすぎません。保守とは民の安寧を我がこととして考え、民を愛し、民を何より優先することです。これ以外のことはあり得ません。 保守ではなく外資系企業上がりの新自由主義者の茂木は、きっとこの仁徳天皇の民のかまどのお話しはしらないのでしょう。日本の文化に疎い。 本当なら与党の幹事長は、世界的なインフレ下、野党に言われる前に、『民のかまどから煙が出ていない』と消費税減税などを率先して提唱、実行しなければならないのです。これが、保守の『政』の精神というものです。そういう精神がこの男にはない。 そもそも自民党が保守政党というのは間違いだとこれまで再三申し上げてきました。その実態は、以前から申し上げているように、単なる右翼、戦争志向、新自由主義(資本主義、民より資本を優先する)の政党に過ぎません。日本人を愛していない。これから、そのことが痛いほどわかってきます。でも、そうなった時では遅いのです。そう言うことをはっきりと暗示しているのが、この茂木の言葉と態度なのです。この男の国民に対する心を是非、再確認してみてください。 東大を出ようが、ハーバードを出ようが、外資の超一流コンサル会社にいようが、政治家として国民への愛情がなければ、権力者としては、単に民を苦しめる圧政の存在でしかないのです。その口でどんなに民主主義を言おうが、国民への愛情がなければ、それは単なる綺麗事を言うだけの圧政の存在でしかないのです。 | |
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