2015年12月1日 23時53分 |
COP21での外交 |
現在、パリで開かれているCOP21で、フィジーの首相は、中国の習近平主席と昼食会会場で「4分間」に及んで立ち話をし、席から立って話をする二人のその姿は会場で注目されたそうです。また、その後、韓国の朴槿恵大統領とも挨拶を交わす一幕もあり、同行した政府関係者から外交的な「思わぬ収穫だ」という声が上がっているそうです。めでたし、めでたし。 もちろん、この情報は嘘です。どこが嘘かと言うと、フィジーの首相というところで、ここは正確には「日本の首相」です。以下の報道を元にしていますが、ただ、残念なのは、情報としてはフィジーという大国とは言えない国の代表の記事としても読めてしまうところでしょう。東アジアで日中韓の緊張関係という問題はありますが、この記事が如実に物語るのは、世界における日本の位置づけということです。 「総理と習主席“立ち話” 良好な関係重視で一致」(2015年12月1日 テレビ朝日) |
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2015年11月30日 23時56分 |
ダイナミズムか、一枚岩か |
先ほど、NHKの午後9時からの番組、『ニュース9』で自民党結党60周年のニュースを流していました。その中で、今の「安倍一強」の自民党を語るということで、亀井静香衆議院議員と二階俊博自民党総務会長のインタビューが交互に流れていました。亀井さんは元国民新党代表ですが、その前は自民党の派閥の領袖、自民党総裁候補にまでになった言わずと知れた元は自民党大物議員です。その彼が今の自民党を語り、一方で二階総務会長という現在の幹部が同じテーマについて語るという構成です。考えてみれば、片や自民党を出た人、片や一度出て戻ってきた人ですが、そのふたりとも実は派閥の系譜は同じなのです。 |
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2015年11月29日 23時49分 |
雇用増、消費に直結せず 「非正規」多く賃金上昇限定的――日経電子版 |
昨日、現在の労働環境の悪化が景気を悪くしていて、自民党が掛け声だけで実際には労働環境を改善させていないこと、そして野党民主党も労働政策を真面目にしてこなかったことなど政治の問題を指摘しました。 11月28日、日本経済新聞が、雇用は増えているが、非正規労働者の増加で賃金は増えておらず、消費に直結していないという記事を出しています。 「雇用増、消費に直結せず 『非正規』多く賃金上昇限定的」(2015年11月28日 日本経済新聞) 「時給1000円目標は『民主が本家』 」(2015年11月28日 本ブログ) |
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2015年11月28日 23時53分 |
時給1000円目標は『民主が本家』 |
民主党の枝野幹事長が、11月25日、最低賃金の全国平均を1000円(時給)とする目標を安倍首相が表明したことについて、本家は民主党だと述べたと報道されています。それはそうでしょう。民主党はそもそも労働組合を背景にした政党ですから当然といえば当然です。しかし、この3年間、この労働者政党という側面を軽視してきたのも事実でしょう。だからこそ根無し草のように、立ち位置がはっきりしない存在になったのです。ただ、このような発言が出てきたことは良い流れと考えます。自らのアイデンティティをしっかりと踏まえることは日本の政治にとってもプラスになることです。 「時給1000円目標は『民主が本家』…枝野氏」(2015年11月26日 読売新聞) |
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2015年11月27日 22時27分 |
ザ・フナイ2016年1月号 12月3日発売! |
連載しているザ・フナイの2016年1月号が、12月3日に発売になります。 今回の連載のテーマは「日本と世界を読み解く(3)――ローマ法王フランシスコの『福音の喜び』を読む?」です。これまで『福音の喜び』を見つめ読み解いてきたシリーズの3回目です。今回は、9月の世界的な一大外交イベントや国際的な宗教間対話について書きました。そしてもう一つ、『福音の喜び』の核心である「生命論」について書きました。2016年2月号と2回にわたってこの生命論について書きましたが、現代の国際情勢を見る上で、この生命論は必読です! 是非、ご覧ください! 今号も多士済々の執筆陣の皆様の面白い読み物が満載です。是非、お買い求めください! ザ・フナイ 2016年1月号 |
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2015年11月26日 1時0分 |
トルコによるロシア軍機撃墜の本質 |
昨日はトルコによるロシア軍機撃墜のニュースで持ちきりでした。テレビでの解説を見ていると中東の状況が複雑化したというコメントが多く聞かれました。しかし、実相は、極めて単純で、第三次世界大戦になるか、ならないかということ以外にありません。このことは本ブログでもや、「第三次世界大戦の発火点――日本の関わり方」(2015年11月24日)で何度も述べました。 もちろん、欧州もロシアもこのことは当然理解していると考えます。複雑化したのはシリアの安定化などへの道筋ということですが、何を再優先するかを考えれば、自ずと方向性は決まってきます。 以下の記事では、ロシア軍機撃墜後、ドイツのメルケル首相がトルコの首相に「緊張緩和に向けあらゆる手を尽くすよう要請した」と報道されています。 「ロシア軍機撃墜でシリア問題は複雑化=メルケル独首相」(2015年11月25日 朝日新聞) |
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2015年11月25日 1時0分 |
人権抑圧的な発言は多いが危機感は皆無 |
本ブログ「フランスでの同時多発テロ事件――本質はテロとの戦いではない?」(2015年11月17日)で言及しましたが、現在、世界はテロなどでどこでも危ない状況です。それはテロだけではなく様々な要因があるからです。この理由については拙論で述べました。 米国政府が全世界への渡航について注意勧告をしたことが報じられています。この情報は様々な点から考える必要があるものですが、一方で当然といえば当然の措置であると考えます。 「米国務省、全世界への渡航に注意勧告」(2015年11月24日 CNN) |
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2015年11月24日 19時0分 |
皇太子殿下が国連で素晴らしいご講演 |
11月18日、皇太子殿下が国連の「水と災害に関する特別会合」でご講演をされました。 「皇太子さま、防災の国連会合で講演 『連携と協働を』」(2015年11月19日 朝日新聞) |
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2015年11月24日 17時3分 |
第三次世界大戦の発火点――日本の関わり方 |
半年前、ある講演会で第三次世界大戦の危機ということを述べたら、米国で勉強されたという方が「そんなことはない」と嘲笑してさかんに言っていました。この方は細かく世界情勢を分析していないなと思ったので、反論はせずにそのままにしておきました。 米国の雑誌、ナショナル・インタレストが11月21日、「How World War III Starts: 5 'Sparks' That Could Set the World Ablaze」(2015年11月21日 The National Interest/第三次世界大戦はいかに始まるか:世界を燃え立たせる可能性がある5つの発火点【筆者訳】)という記事を掲載しました。 ナショナル・インタレストは『フォーリン・アフェアーズ』と競合する外交などを扱う雑誌で、国際的な社会・文化・経済・歴史の差異に留意した編集方針をとると言われています。 「How World War III Starts: 5 'Sparks' That Could Set the World Ablaze」(2015年11月21日 The National Interest) |
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2015年11月23日 19時42分 |
大阪府知事・市長ダブル選挙を考える |
昨日投開票の大阪府知事・市長ダブル選挙は、大阪維新の会が勝利しました。今回の選挙では、自民党大阪府連との真っ向勝負がクローズアップされました。 今回の選挙でのポイントは、間違いなくこの大阪府連との真っ向勝負と投票率でしょう。今回の投票率は、知事選が45.47%、市長選が50.51%で、2011年の前回ダブル選と比べると知事選では7.41%、市長選では10.41%と軒並み投票率が下がっています。 |
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