オリンピック開会式 日本の宿痾が凝縮されている | |
[日本の政治] | |
2021年7月24日 23時56分の記事 | |
昨日は、やることが山積していて、時間がなく、東京オリンピック開会式は観ていません。色々と仕事をして、その後、午後11時台に外に出て空を見上げると、4、5機のヘリコプターが遠くの空を旋回している。明らかにオリンピック開会式に関連して新国立競技場上空を飛んでいるのがわかりました。そして、『あっ、まだやっているんだ』と思わずつぶやきました。開会式を簡素化しているとのことだったので、式典はせいぜい2時間ぐらいで、午後10時には終わっているものと思っていたのです。しかし、蓋を開けてみれば、通常の開会式と時間の長さはまったく変わりません。全然、簡素化していないのです。五輪組織委員会と日本政府のいつもの通り、まるで話しが違う。
開会式の模様は、今後、時間があるときに観ようと思っていますが、開会式を観た方々の意見を総合して判断すると、簡素化したのは開会式をつくるクリエーターの方で、そのために内容のレベルは低く、一方で費用の方は165億円でべらぼうに高い。歴代オリンピックの中でもダントツに高額との指摘もあります。これでは、やっぱり中抜きされているのかとしか思えない話しです。 また、その内容はレベルが低く、小山田・小林両氏の問題を、人々の頭から忘れさせ、両氏の汚名を挽回するにはあまりにもかけ離れたものと考えます。両氏は良くて一般レベルで、ノコノコとオリンピックの開会式という世紀のイベントに出てくるには少し才能が足りないということが、単に実証されてしまった開会式ではなかったかと考えます。彼らが時代を超える才能の持ち主でないことは、はっきりしたのではないかと考えます。 これでは、アトラクション部分は、やらない方が良かったのではないかと考えます。天皇陛下の開会のご宣言、選手入場、聖火点火だけにしていれば、後々、小山田・小林両氏については大いなる幻想が生まれたものと考えます。それは、この両氏の演出と音楽によるアトラクションをやっていれば、それはきっとスゴイものだったという幻想です。そうなれば、この両氏の単なる一般レベルの才能も、天才レベルに見せるハッタリをかますことも出きたでしょう。しかし、今回のような世評では、それは不可能、傷口をさらに広げたに過ぎないと考えます。 また、小山田・小林両氏のアトラクションをすべてカットすれば、日本はしっかりとした姿勢を世界に示せました。しかし、それもできていない。まあ、まったく最悪の選択をこれでもかと繰り返しているわけです。才能は良くて普通、問題を持つこの二人を人選し、問題が炸裂、日本国民と日本の面汚しとなった。その上、この両氏によるアトラクションをやれば評価は低い。 まさに逆をやり続けるこのバカさ加減に、五輪組織委員会、JOC、日本政府、東京都という日本のエリートの無能ぶりが、ここでもいかんなく発揮されています。そこには色々な思惑があると考えますが、いずれであっても単にバカなんです。これが日本の宿痾です。 ただ、この開会式、写真写りだけはとりあえずのレベルは確保しています。もちろん、そこがポイントなのです。後々、2021年の東京オリンピックの回想するときは、短い映像や写真として出てきます。そうすると実は写真写りが大切になって、リアルタイムでは散々な評価でも、写りが良いと後々の評価が変わってくる。変えられる。アトラクションがなければ、このオリンピックが失敗ということは確定しますが(もちろんすでに確定していますが)、アトラクションをやれば、将来、取り敢えず、何らかのごまかしがきく可能性があると言うことです。だからこそ、実際のリアルタイムの世評を残すことが、実はとても大事なのです。 あと、中抜きする側からすれば、もちろん、アトラクションをやらないと費用も請求できませんからね。 (次回へつづく) | |
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