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ウクライナの最大の問題は『腐敗』
[日本の政治]
2022年7月6日 23時50分の記事

7月5日、スイスで開かれたウクライナ復興に関する会議で、同国の復興費用として100兆円を国際協力でということが言われています。この国際会議とこの復興費用については色々な解釈あるかと思いますが、やはりウクライナの最大のポイントは『腐敗』です。ウクライナが腐敗しているからこそ、英米を中心とするNATOによって、その東方拡大に都合良く同国内でクーデターが行なわれ、反ロシアの軍事要塞にされたわけです。

・ 『ウクライナ復興の国際会議 宣言採択し閉幕 具体化が課題』(2022年7月5日 NHK)

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本ブログ「《日本の政治》 ウクライナは世界的な腐敗国であることを忘れている」(2022年2月16日)では、ウクライナが腐敗国家であることを書きました。「CORRUPTION PERCEPTIONS INDEX」(2021年 トランスペアレンシー・インターナショナル(TI))での2021年の最新の腐敗度の調査では、中国が66位で、ウクライナは122位なのです。かなりの腐敗国家です。
腐敗しているからこそ、英米(バイデン、マケイン、ヒラリー、ヌーランドなどなど)の海外勢力が国内で好き勝手することを許し、ロシアにぶつけられたわけです。ウクライナは2013年以降、ずっと英米から軍事訓練され、武器供与を受けてきたわけです。
ウクライナは、そうやって戦争の火種を国内につくられることを許したのです。そうなるのは、ウクライナに民を愛す為政者がおらず、いるのはただ自己の利益を追いかけるだけで民を想わない利権屋・政治屋だらけだからなのです。だからこその腐敗国家の評価。
私には、このことがどうして日本にオーバーラップしてしまいます。日本の政治・社会の腐敗。アベ最長期政権では、様々な疑惑が取り沙汰され、そこではウソが跋扈し、しかし、疑惑はいまだに解明されていません。これが端的に腐敗なのです。
最悪の原発事故が起きたのに、誰も責任をとらない。それが腐敗なのです。
様々な分野で日本の独自性、自立性が失われています。これが腐敗なのです。なぜなら、国を売る政治屋・利権屋が跋扈しているから日本の独自性、自立性が失われるのです。ウクライナと同じ。そして、そういう政治屋・利権屋にかぎって、日本の独自性、自立性が失われるのは平和憲法・憲法9条が悪いからだと責任をなすりつけるのです。もちろん、そんなことは絶対にありません。そのように、日本の独自性、自立性が失われるのは平和憲法・憲法9条が悪いからだという政治家を長期間観察してみてください。必ず問題がありますから。
そして、そのアベ最長期政権こそが、このウクライナに英米(バイデン、マケイン、ヒラリー、ヌーランドなどなど)とともに肩入れをしてきた張本人なのです。このことは本ブログ『現在の日本の対ウクライナ政策はアベ政権の『積極的平和主義、自由と繁栄の弧』の一環にすぎない その2』(2022年3月18日)で詳しく書きました。
このようなアベ氏の姿勢は、今年にもはっきりと出ていて、本ブログ『グローバリスト・アベ晋三さんの真骨頂 (1)』(2022年4月15日)で指摘したようにグローバリスト・アベ晋三さんは、3月23日のゼレンスキーの国会演説に対してやそれ以前の2月の段階から『ウクライナとともに』とウクライナとの連帯を強烈に鮮明に表明してきているのです。とてもわかりやすい。

・ 『安倍氏「日本はウクライナとともに」 大統領演説受け』(2022年3月24日 日本経済新聞)

・ 「安倍元首相『ウクライナ国民に連帯』表明」(2022年2月27日 FNN)

そして、このようなことは、2016年の米国大統領選挙でもしっかりとあらわれています。当時の首相・アベ氏は、なんと大統領が決まる直前、投票日前に、トランプを無視し、そっちのけで、ヒラリーと会談、陣中見舞いをしているのです。選挙が行なわれる前にこんなことをするのは、外交ではあり得ないことです。以下の産経の記事にあるように、『トランプ氏への不信感』とヒラリーへの愛がアベ氏の絶対に変らない本質なのです。

・ 『安倍晋三首相とヒラリー氏の会談、米大統領選直前に異例 にじむトランプ氏への不信感、日米同盟崩壊への危機感』(2016年9月20日 産経新聞)

ヒラリーは当然、戦争屋バイデンと同じスタンスです。2013年からオバマ政権で本格的にウクライナの反ロシア化が行なわれてきましたが、その同政権の副大統領がバイデン、国務長官がヒラリーなのです。一蓮托生。そのオバマはスウェーデンからノーベル平和賞を授与されるわけです。
本ブログ『ジャーナリスト失格――都合良く論点を隠す』(2022年6月28日)などで何度も申し上げてきましたが、トランプ政権が続いていれば、現在のロシア・ウクライナ情勢は起っていません。
このようなわかりやすい背景があって、2016年の大統領選挙でアベ氏は首相として、ヒラリーへの愛を示すために選挙前に陣中見舞いをし、トランプをガン無視するわけです。本当にわかりやすい。そして、このことがアベ氏の対ウクライナ政策・姿勢にも当然のように反映しているのです。そのアベ政権で外相としてウクライナ政策を担当したのが、現在の岸田氏であるわけです。これもとてもわかりやすいのです。
疑惑のオンパレードであったアベ政権が、腐敗国家ウクライナに肩入れしてきた。すべては理路整然に繋がっていることなのです。
そして、日本も腐敗を一掃できなければ、ウクライナと同じようになります。これは断言し、予言します。
本ブログ『《国際情勢》 ロシアが主張するナチスの問題は無視すべきではない その1』(2022年3月4日)では、本サイト右に掲載している2005年公開のニコラス・ケイジさん主演映画『ロード・オブ・ウォー』(2005年 アメリカ)について紹介しました。
この映画は実話に基づいてつくられているウクライナを舞台にした戦争と武器商人のお話ですが、上記ブログ記事では、この映画の名台詞をいくつかあげました。その中で、やはり以下のものは、今の日本にとっての警鐘と言えるものと考えます。


世界を受け継ぐのは武器商人だ
他は殺し合いで忙しい
生き残る秘訣は
”戦争に行かないこと”
特に 自分からは



生き残る秘訣はとにかく自分からは”戦争に行かないこと”です。それに尽きます。
日本における腐敗が一掃されないと、これから必ず戦争に巻きこまれます。それが、日本にとってのウクライナの本当の意味、教訓なのです。
そして、ウクライナ。未だ完全なる腐敗国家なのに、そこに100兆円が流れて、まともに使われると考える方が、頭がおかしいというものです。まずは、ウクライナ政治の浄化、刷新、真の民主化、貧富の格差の解消、財閥の解体、私的武装勢力などの解体などが確実に必要でしょう。それができない限り、ウクライナにどんなに資金を注いでも、復興することはあり得ません。誰のポッケにはいることやら。ウクライナ復興会議に出ていた人々でしょうか? もっともっといるでしょう。
現在の腐敗したウクライナに資金を投入すれば、その資金は闇へ流れ、世界はさらに不安定化するだけです。

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◎ 拙著です

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内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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